アメリカのシステムエンジニア・プログラマーが大変ユニークな実験を行い、注目を集めている。彼は、独自に開発したオンライン・スケッチ・ツールを使って、500人に「前の人の描いた線をなぞってください」とお願いをした。最初は「円」から始まったのだが、最終的に元が円だったとは到底思えないような分断されたおかしな図形(?)にたどり着いたのである。

この実験を行ったのは、プログラマーでありアーティストのクレメント・ヴァラ氏だ。彼は自ら開発した「Sequence」というツールを使って、500人を対象に、前の人の線をなぞるというとてもシンプルな実験を試みた。

一番最初に描かれたのは「円」である。正円とまでは言わないが、少なくとも「丸」には見える。そこから数人はこれに習うように描こうとしているのだが、次第に円は崩れ、いつの間にかすべての線は分断されてしまう。そして最後には散り散りに。始まりはたしかに円であったはずが、もうその片鱗をうかがうことさえできない。まるで、変化を繰り返す生き物のようにも見えるのだ。

ちなみにこの実験には、「Amazon Mechanical Turk」が使用されたそうである。これは、アマゾンが提供するウェブサービスで、インターネットを使い、単純な作業をネット上の誰かに依頼するという仕組みだ。今回この実験に参加した人々は、線をなぞることで2セント(約1.5円)を手に入れたのだとか。

いずれにしても、500人もの人が同じように線をなぞると、まったく違う図形になってしまうのは、非常に興味深いことではないだろうか。

参照元:vimeo clement valla

▼ こちらが実験の動画。円から始まったはずが、最後は「?」な図形に


▼ 最後はこうなりました……
▼ こちらが「線」から始まるバージョンの動画