iPhone4Sが発売されて以来、同機は深刻な充電問題にさらされている。iOS5のアップデートが行われたものの、バッテリーの問題は解消されておらず、アップルのホームページには苦情が相次いでいるようだ。

そんななか、米ノースウェスタン大学の科学者は、いままでの充電器の常識を越える画期的な充電技術の開発に成功したようだ。報告によれば、わずか15分の充電で1週間もバッテリーがもつというのである。「今後5年以内に市販化することが可能」としており、実際にこの技術を用いたバッテリーがモバイル端末に導入されれば、充電地獄から解放されるに違いないだろう。

この研究を行っているのは、同大学のハロルド・キューン博士の研究チームだ。チームによると、研究を進めている充電技術は、従来のバッテリーより10倍早く充電できるうえに、電力は10倍長持ちするという。彼らはリチウムイオン電池内部の素材を変え、リチウムイオンの密度を高めて、充電スピードを速める方法を発見した。

「グラフェン」と呼ばれる炭素原子シートに20~40ナノメートルの小さな穴を無数に開けることにより、さらに充電速度を速めることを実現している。

ただし、150回使用を繰り返すと、充電能力は減退するとしている。しかし減退した後も、従来のリチウムイオン電池よりも5倍高性能であるとのことだ。

わずか15分で1週間も使えるのであれば、大変素晴らしい充電器として活躍してくれるのではないだろうか。毎日充電をしないと1日ともたないという人にとっては、まさに夢のような充電技術であるに違いない。さらに研究が進み、できるだけ早く実用化して頂きたいものである。

参照元:BBC NEWS(英語)