2011年10月5日に亡くなったアップル社の創設者、スティーブ・ジョブズ氏。10月24日に発売されたジョブズ氏の自伝『スティーブ・ジョブズ』は全世界で爆発的な売れ行きを見せた。アメリカでは発売1週間で37万9000部売れ、その週の売り上げ第1位になったそうだ。だが、意外なことにその約2倍売れた国がある。中国だ。中国では発売1週目で67万8000部売れ、多くの書店で品薄状態となっている。

そこに商機を見出したのがニセモノ商人達だ。なんと中国ではすでに40種類以上のニセモノが売られているという。それもただのコピー商品ではない。中身までもジョブズ氏の自伝とは全く異なるものだそうだ。

中国で発見されたニセジョブズ自伝は、露店や道端など限りなく怪しい場所で売られているらしい。これらのニセ商品は、『ジョブズ伝』『スティーブ・ジョブズ伝』『ジョブズ伝:神のような伝説』『アップルの父:スティーブ・ジョブズ』『ジョブズの秘密日記』などの題名で発売されているそうだ。値段も正規版の約6分の1の10~20元(約120円~240円)、不鮮明な印字に紙質も悪くニセモノなのは誰だってわかるだろう。

台湾メディアによると、ニセモノのほとんどはイギリスのベンチャーキャピタリストであるマイケル・モリッツ氏の『スティーブ・ジョブズの王国 ― アップルはいかにして世界を変えたか?(The Little Kingdom: The Private Story of Apple Computer)』の内容をそのものらしい。

なお、同書は1984年、モリッツ氏がタイム誌の記者時代に「聖域」とされていたアップル社を隅々まで取材をして書かれたものだ。なお、アップルへの無制限取材はモリッツ氏が最初でその後は実現していない。これはこれで興味深いが、ジョブズ氏の自伝とは全く別物なのは言うまでもない。

本物のジョブズ氏の自伝はアプリでも読めるが、電子版にもニセモノが出ているそうだ。ニセ電子版の約30パーセントはウィルスに感染しているとの情報もある。購入者はニセモノと分かって買っているのかどうかわからないが、買う人がいることは確かだ。

中国でご購入を検討されている方がもしいらしたら、信用できる大型書店や正規の電子書籍ストアなどで購入することをお勧めする。

参照元:人民網今日新聞網(中国語)