子どもをお持ちの皆さん、いら立ちながら我が子に接してはいないだろうか。

雑誌『チャイルド・ディベロップメント』によると、乳幼児期をイライラした家族に囲まれ過ごした子はその後継続して実年齢より幼くふるまい、社会生活にまで支障をきたす傾向にあるという。

一般的には乳児期の子どもは穏やかで、自我の発達と共に段々と大人の言うことを聞かなくなることが多い。「魔の2歳児」という言葉があるほどだ。それが2歳半頃にピークを迎えた後おさまっていき、3歳、4歳、5歳と年齢が上の子どもほど落ち着いて聞き分けがあるのが普通である。

ところが3、4歳になっても人を叩く、駄々をこねる、頻繁に癇癪を起こすなどの問題がある子は、その後も攻撃的な性質が続く傾向にある。長じて学校での生活態度、鬱、アルコール依存、家庭内暴力など深刻な問題を抱える可能性が高いというのだ。

ミネソタ大学の研究者らが267組の母子を対象に、次のような調査を行った。生後1週間の新生児の肌を尖ったものでつついたり冷たいものを当てたりし、その反応を不快な感覚に対する基礎反応として記録した。

まずその子らが生後3~6カ月の時に、母乳や離乳食を与える親の様子を観察した。次に2歳と4歳の時に、子どもに管状の入れ物から物を取り出すなどの作業をさせ、それを手伝う母親の様子を観察。最後に6歳の時に、親、子どもの担任教諭による子どもの行動評価を行った。

すると母親がいら立ちながら接するほど、子の行動は幼く攻撃的になるという結果が得られた。特に3~6カ月児の母親がイライラすることが、子の感情コントロールに最も強い影響を及ぼすことが分かった。

親が精神的に荒れていると、穏やかな関係構築が難しく、子どもの精神的成長が阻害される。それが学校生活やその後の社会生活における問題行動の要因となるのだ。

もちろん生来の気性など遺伝的な要因も考えられるが、親の接し方が子の成長に与える影響の大きさを改めてうかがえる結果となった。

小さな子どもの心は我々が思っている以上に純真で柔軟であり、傷付きやすいということだろう。子育ては本当に大変なことも多く、ついイライラしてしまうこともある。そんな時にはこの記事を思い出し、怒鳴ったりする前に深呼吸で落ち着いてから子どもに接していただけたらと思う。

参照元:TIME.com(英文)

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