現地時間10月30日、中国マカオで行われていた国際自動車博覧会が盛況のなか無事に閉幕した。フォルムの美しさを誇るものから世界最速のものまで様々な自動車が展示されていたが、中でも目を引いたのが毛沢東専用車だ。なんとこの車にはバックミラーがついておらず、しかもその理由は「社会主義は前進あるのみだから」というのだ。

毛沢東専用車は1950年代、旧ソ連の自動車メーカー・スターリン社のものだ。当時、旧ソ連から中国に贈られた車のうちの1台だという。装甲やガラス全てが防弾仕様となっており、全方向すべてから要人を守ることのできる車だ。

だがその完璧であるはずの専用車にバックミラーがない。この件に関して展示説明は「この車にはバックミラーがありません。1950~60年代の『社会主義は前進あるのみ、後退することはない』」というイデオロギーが色濃く出ているためです」とあったそうだ。

なお、実際に使用の際は、護衛車がつき毛沢東の乗った車がバックする必要がないよう警護していたとのことである。運転手の緊張を考えるとこちらまで冷や汗をかきそうだ。
 
このニュースに対し、中国ネットユーザーは

「ウケる!!」
「恐ろしや~」
「後世でいい笑い者だ」
「社会主義にはブレーキもなかったよ」
「後ろを振り返らなければ、未来も見えないものなのに」
「バックできなかったことが、そもそもの失敗だよね」

などとコメント。
 
中華人民共和国建国に尽力しながらも、晩年は文化大革命で多くの知識人を消し、中国の発展を遅らせたと言われている毛沢東。ともすれば実態をともなわないイデオロギー先行になっていた当時に対しほとんどのネットユーザーは批判的。時代は確実に前に進んでいるようだ。

ちなみに、周恩来など他の要人は「紅旗(こうき)」というごく普通の中国国産車を使っていたそうである。

参照元:新浪新聞(中国語)