全人口の約10パーセントいるといわれる左利き。ピカソ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、アインシュタイン、ダーウィン、ナポレオン、モーツァルト、ニュートン、ベートーヴェン……など、歴史上の偉人たちには左利きだったとされる人たちが多くいるせいか天才肌と言われることもあるが、「左利き=天才」という科学的根拠があるわけではないようだ。

しかし、科学に基づいた最新の研究では、左右の利き手に関するある調査結果が明らかにされた。それによると、左利きの人は右利きの人よりも睡眠障害に陥りやすいという。

この調査は、睡眠に関して何らかの悩みを抱えている患者100人(右利き84人、左利き16人)を対象に行われた。そのうち、右利きの患者の69パーセントに周期性四肢運動障害という睡眠障害の症状がみられたそうだ。69パーセントという数字はかなり大きな割合のように感じる方もいるかもしれないが、左利き患者だとその数字はなんと94パーセントにのぼったのだ。

周期性四肢運動障害とは、睡眠中、手や脚に瞬間的にけいれんなどの症状が現れる睡眠障害のことをいう。このけいれんが周期的に繰り返されるため、睡眠を妨げる要因となり、結果として不眠をもたらすのだ。また、前日に脚を酷使したわけではないのに、朝目覚めたときに脚にだるさを感じることもあるという。

人間の身体は左半身を右脳が、右半身を左脳が制御しているということは一般的に知られている。研究者らによると、今回の結果で利き手の違いによって症状の有無に大きな差が出たことを考えると、周期性四肢運動障害は左右の脳の働きとなんらかの形で関係しているだろうとのこと。

今後、左右の利き手に関するさらなる研究が進められれば、この睡眠障害のより良い治療方法を見つけることができるかもしれないと期待されている。

参照元:io9(英文)