日本の漢方医学の元である中国の中医薬学では、どんな食材が体に対してどんな効能があるのか長い間研究されてきた。その知識は広く民間にも広がっている。

中国・南京市の幼稚園では殺菌作用があるとされているニンニクを園児に食べさせているそうだ。それ自体は問題はないのだが、ニンニクへの信頼感が異常。体調不良を起こした園児にまで強要するという事態に発展し物議をかもしている。

南京市のある幼稚園では「園児の健康維持のために」とニンニクを食べさせている。ある母親の子どもがその幼稚園に通っているのだが、子どもが幼稚園でニンニクを食べた日、一晩中下痢と嘔吐が止まらなくなったそうだ。

体調不良の原因をニンニクだと考えた母親は、園にニンニクを免除して欲しい旨を申し入れた。すると、「それならもっとニンニクを食べなければ! 食べれば元気になる」とまさかの悪循環。その後、子どもはニンニクを食べさせられ続け、ずっと体調不良を繰り返しているそうだ。

困った女性はネット上で相談したところ、南京ではほとんどの幼稚園でニンニク教育が行われていることが判明。多いところでは毎日生や酢漬けのニンニクを10粒も食べさせているらしい。

南京で一番のニンニク教育の歴史を誇る三八保育院では60年間園児に食べさせた実績があるそうだ。園長は「うちのニンニク教育には歴史があります。季節の変わり目は特に食べさせているのですが、うちは病気になる子はほとんどいません。ニンニクには神秘的な力があるのです」とコメント。また園児が抵抗なくニンニクを食べられるよう『ニンニクちゃん』という特別授業までやっているそうだ。ここまでくると一種の信仰である。

なぜこんなことになってしまったのだろうか。市によると「幼稚園に特にそのような指導はしていない」とのことである。ただ、1人2人体調不良者やアレルギー反応が出たからと言って、園にニンニク教育の中止を命令することはできないらしい。「園が子どもに強要した場合は行政に相談をしてください」とコメントするにとどまっている。ちなみに専門家によると「ニンニクは刺激が強く胃が弱っている人は胃を痛める可能性がある。全ての人に適しているとは言えない」とのことだ。

子どもがニンニクを食べて体調不良になった母親は、食べなくすむようなんとか幼稚園の許可をとりつけたところ、下痢を嘔吐などの症状は治まったそうだ。このような状況がおきているものの、園はもちろんのこと多くの保護者がニンニクに対して絶大な信頼を置いているのが現状とのことである。

なお、中国メディアの調査によると中国世論は27日現在でニンニク教育に対し賛成が54パーセント、反対の40パーセントを上回っている。

参照元:新浪新聞(中国語)

▼こちらが調査の結果、ニンニク教育賛成派(1番)は半数以上だ
▼ニンニク10粒と言えばまるまる1個分、お腹を壊しても不思議ではない