これまで子どもの頃のIQ(知能指数)は、生涯を通してあまり変わらないと考えられてきた。しかしロンドンの研究機関が行った調査によると、10代後半でもIQは大きく変化するという。

現在、入学時にIQテストを行い、結果をその後の学力の予想基準としたり、クラス編成を行っている中学校もある。この調査結果を受けて、そういった制度も今後撤廃されていくかも知れない。

調査では平均14歳のグループ(男子19人、女子14人)を対象に、記憶力、語彙力、計算能力、一般教養などの言語分野テストと、問題解決能力や空間認識能力などの非言語分野テストを詳細に行い、専門家らがIQを測定。4年後に同様の測定を行った。

すると、全体の平均IQは4年間で変わらなかったが、個人の数値は全員が上昇・低下のいずれかを見せ、変化値は最大21ポイントだった。IQは10代前半である程度決まり、その後は大きく変わらないとするこれまでの説を覆す結果となった。

また同時に行った脳のCTスキャンから、脳の変化とIQの変化に深い関わりがあることが分かった。言語分野を司る左脳、そして非言語分野を司る小脳前葉における神経や細胞の密度の変化と、IQの変化に相関性が認められたのである。テスト結果が調査時の集中力や気分に影響されたものでなく、実際の能力変化であることを裏付けている。

特定部位の脳の発達がIQの上昇や下降と密接な関係を持つことが証明されたのは今回が初めてだ。脳内変化の直接の原因は解明されていないが、同じ教育を受けてもこれらの脳部位が受ける刺激に個人差があるためではないかと考えられる。

常に好奇心を持ち、柔軟な心で新しい知識を受け入れることが、脳を刺激するために大切ということではなかろうか。IQを伸ばすためだけでなく、豊かな人生を送るためにも、物事を積極的に吸収する姿勢を持ち続けていたいものである。

参照元:red orbit.com(英文)
Photo:rocketnews24.

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