よく、外見は内面を映す鏡、といったりするが、最近になって「女性らしい顔であればあるほど、子どもが欲しいと思っている」という研究結果が発表された。この結果が本当であるならば、やはり顔つきから内面がうかがえるのだろうか。

この研究は『Hormones and Behavior(ホルモンと行動)』という雑誌に載ったもので、女性の顔と、女性ホルモン「エストロゲン」の多さ、子どもが欲しいかどうかについての意見、この3つの間に関連性があるとわかったのだそう。エストロゲンが多く、「女性らしい」顔をしている人ほど、子どもを早く、たくさん産みたいと思っている、そんな傾向がみられたのだとか。

とはいっても、あくまで関連性があるといえる程度であって、はっきりとした因果関係がある、とまでは言い切れない様子。エストロゲンが多く女性的な顔だから子どもを産みたくなるのか、逆に、子どもを産みたいからエストロゲンが増えて女性的な顔になるのか、タマゴが先かニワトリが先かのような話だが、その点もはっきりとはしていないようだ。

研究の対象は19~20歳の白人の大学生で、出産経験のない人たちだったそうだが、実は、このように限定された人々の調査から万人に当てはまる結果が得られるのかどうか、疑問も投げかけられているのだった。

科学に詳しいブロガー、ケイト・クランシーさんなどによると、女性ホルモンは年齢によって大きく差が出るので、19~20歳だけを調べても他の年齢層に当てはまるとは限らないとのこと。出産の希望には、経済的・社会的な条件もかかわってくるので、人種や経済状況について、もっといろいろなタイプの人のデータを取った方が良いとも指摘されている。

他に、女性的な顔に生まれると、周りの人からも女性らしさを期待されることが多くなり、それが本人の考え方に影響するのでは、という見方もある。こうしてみると、生まれつきの顔がそのまま内面を映している、とは、今のところ言い切れないようだ。今回の研究だけですべてが解明されたわけではないようなので、さまざまな面から調査が進められ、真相が明らかになる日が待たれる。

(文=たちばな陽子)

参照:io9.com(英文)