ゴ、ゴクリ……。こんなにも、おどろおどろしいキャラクターパンがほかにあれば、誰か教えて欲しい。

『ゲゲゲの鬼太郎』の登場キャラクターたちをかたどったパンが、原作以上におどろおどろしく、不気味すぎるとネット上で話題になっている。

このパンを制作・販売しているのは、鳥取県境港市にあるパン屋さん『神戸ベーカリー 水木ロード店』だ。境港市は『ゲゲゲの鬼太郎』の作者、水木しげる先生の生誕地。そのため、市は自らを「さかなと鬼太郎のまち」と呼ぶほどに、妖怪の像などを街の至る所に配置するなどして、「妖怪街おこし」に心血注いでいるのである。

なので、この「神戸ベーカリー」に鬼太郎パンがあっても、何も不思議なことではない。しかし……。口コミのグルメサイトなどに寄せられた鬼太郎パンの画像を見ると、これは! と思うほどの迫力だ。

キャラは全部で7種類。だが、すべて間違えずにキャラの名前を言い当てられる人がいたら拍手ものである。

髪の毛を一本一本パン生地で作った努力はスゴイが、なんだか疲れきった表情の「鬼太郎」。ビニール袋に入れられたその様子は、中国にある超リアルな生首パンを連想させるほどに生々しい。実に、尋常ではない妖気が漂ってくるようだ。

このなかで一番まともなのは「一旦木綿」と、「ねずみ男」、そしてやや可愛いくなってしまった「塗り壁」だろうか。100歩譲って「猫娘」と、「砂かけ婆」も、だいたい何者か想像がつくだろう。

だが、最後のひとつは難解だ。平たく潰れたコッペパンの両サイドにメロンパン地のようなものが付いている。恐らく眉毛を表現したに違いない。だが、肝心の顔は、もうなんだか良くわからない。目なのか、口なのか、なんなのか皆目検討がつかないのだ。

「いったいなんなんだよ、これは!」と誰もが突っ込みたなるはずだ。なんだなんだと商品名を確認すると……なんと、「子泣き爺」だという。正体を知っても、どこをどう見ればいいのかわからない。妖怪「目くらまし」でも通用しそうだ。

ところでこの鬼太郎パン、お店が無断で出しているというわけでもないだろうが、許可を得ているとすれば、それはそれでスゴイことに思えてくる。

お店に問い合わせてみたところ、次のような回答があった。「ちゃんと許可をもらってやってるんですけどねえ。人気は……あ、はい、ある方ですよ、ええ、あります」と、気のせいか、やや引き気味のように聞こえた。

気になるお値段だが、1個210円。おそらく1つ作るのに手間がかかるだろうから、そう考えればけっして高くはない。ほかにも7個入りの「鬼太郎セット」は1470円とお得である。さらに800円以上(つまり4個以上)購入すれば、鬼太郎のイラスト付き紙袋に入れてもらえるそうだ。

地元や観光客には、「不気味だが食べると美味しい」と評判だ。確かに形は奇妙だが、作り手の渾身の努力が垣間見られる、どこか温かさを感じるパンであることは間違いない。境港市へお越しの際は、ぜひこの味のある妖怪パンをご賞味あれ。きっと良い思い出になるはずだ。

参考元:食べログtabisuke.arukikata.co.jp

▼まさに原作さながらの、妖怪・鬼太郎。だが、ややロン毛気味

▼もはや面影のひとつも残っていやしない猫娘

▼これが問題の、子泣き爺。逆さである。上下の区別さえつかない

▼妖怪たちは、棚にこんな感じで横たわっているぞ

▼ビニールに入れた途端に、なぜか生々しくなる鬼太郎