近年はFacebookやTwitter、スカイプなどのソーシャル・ネットワーキングサービス(SNS)が普及し、知らない人とでも気軽に交流ができる。共通の趣味や話題をきっかけに、誰とでも意見交換をすることが可能になった。

その原点ともいえるべきコミュニケーションの方法を、15年前から実践しているカナダの男性が話題を呼んでいる。彼は、海にメッセージボトルを放り投げ、いつ届くとも知れない手紙を見知らぬ誰かに送り続けているのだ。しかし彼の努力は、決して無駄のものではなく、すでに世界中から約3100件の返事を受け取っているというのだ。

ハロルド・ハケットさんが世界中の人との交流を始めたのは、約15年前にさかのぼる。当然ながら当時SNSはまだ普及しておらず、彼は直接会うことも電話をすることもしなかった。

ではどうしたかというと、北大西洋に面したカナダのプリンスエドワード島から、海に向かってメッセージボトルを投げ続けたのだ。その数約4800本。風の穏やかな日に浜辺に出かけて、来る日も来る日も手紙をそえたペットボトルを海に投げ続けた。

1996年にこの習慣を初めてからというもの、彼のもとには世界中の人から返事が届くようになった。これまでに約3100通の返事を受け取っているという。返事の送り主は、アメリカ、南米、アフリカ、アイルランドなど、さまざまな大陸にまたがっている。いつ届くとも知れない手紙は、10年ものときを経ている受けとられることもあるようだ。

彼はこれからも海に向かってメッセージを投げ続けるとのことである。現在はインターネットを経由して、瞬時に世界中の人にアクセスできるようになっているのだが、簡便さだけでは得られないものがあることを、ハケットさんは教えてくれる。

参照元:BBC NEWS,tecca(英語)