みなさんは雷直撃による死亡率と隕石落下による死亡率を比べた場合、どちらの方が高いと思うだろうか? 恐らく多くの人が、雷直撃による死亡率の方が高いと答えるだろう。しかしその答えは、隕石落下の方である。

雷直撃によって死亡する確率が高いと多くの人が思ったのは、きっと今まで隕石落下で死んだ人など聞いたことがないからだろう。確かに、その通りである。これまでの隕石による被害と言えば、1954年にアメリカで女性の腰に隕石が当たったり、2009年にドイツで少年の手に隕石が当たったりしたくらいで、隕石落下によって誰かが死亡したという報告は未だひとつもないのだ。

では、どうしてたまに起こる雷直撃よる死より、一度も起こったことがない隕石落下による死の方が、確率が高いのだろうか? その答えは、隕石落下による死者数の多さにある。

ある計算によると、地球上すべての人間を殺すほどの隕石は1億年に1回の頻度で起こるらしく、人間の平均寿命を70年として考えると、人が地球消滅規模の隕石で死ぬ確率は約143万分の1だという。これは雷直撃による死亡確率200万分の1より確かに高い。(雷直撃による死亡確率はこれより低いとも言われている)

しかし、もっと小さい隕石落下のことも私たちは考えなければならない。地球上の1000分の1の人間を殺すレベルの隕石落下は、上記のものより確かに規模は小さいが、起こる頻度はその1000倍にも跳ね上がると言われている。そしてこの小規模の隕石のことも考慮すると、自分が隕石落下によって死ぬ確率は先ほどの2倍、つまり約70万分の1になるのだ。

さらにこの隕石落下による死亡確率は、人間の平均寿命を80年として考えると、62万5000分の1となり、平均寿命を100歳として考えると、50万分の1となる。つまり人が長生きすればするほど、隕石落下によって死亡する確率は上がっていくのだ。

みなさんも隕石落下の際はご注意下さいと忠告したいところだが、なんせ一度も起こったことがないことなので、どう注意すればいいのか分からない。とりあえず今は隕石落下に対抗できるような科学技術の発達、もしくは隕石が地球に落ちてこないことをただ単純に願うしかなさそうだ。

(文=田代大一朗
参照元:io9(英文)

Photo:RocketNews24.