もう早いもので8月も半ば。お盆の季節ということで地元のお祭りや花火大会に行く方も多いのではないでしょうか。ひと夏の思い出として残したい花火の写真ですが、記者の経験では思い出共々なかなか綺麗に残せたことはありません。

高価なカメラを買えばうまくいきそうですが、もっと手軽に楽しみたいですよね。デジカメといえばコンパクトデジタルカメラ、いやいやむしろ携帯のカメラしかないよ~! という方でも大丈夫!

今回はテレビドラマ撮影でご活躍中のプロカメラマンTさんに、コンパクトタイプのデジカメで花火を綺麗に撮るコツを教えてもらいました。

■花火大会の会場に着く前にすべきこと「設定の調節」

カメラの撮影メニューを開き、モードをオート[A]からマニュアル[M]にします。マニュアルにすることで色々細かい設定をいじることができるようになります。

次に設定を調節していきます。花火モード、高感度設定、手ぶれ補正、をオンにします。ない場合は飛ばしてかまいません。解像度を上げます。640×480だと画素が少なく荒っぽくなってしまうので、1600×1200以上にしておくと良いです。フラッシュをオフにし、ISO感度を最低値にします。シャッタースピードを遅くします。できれば4秒以上が良いです。露出の値を調整します。遠くから花火を撮影する場合はF4くらい、近くからならF8くらいがよいです。

マニュアル設定のない携帯カメラの場合は夜景モードや風景モードにしておくとよいでしょう。設定は以上です。ドキドキ。浴衣を着ておしゃれしてお出かけの準備をしましょう。

■花火大会の会場についてからの準備「場所と撮影タイミング」

風下に座ると体も写真も煙だらけになってしまいますので、なるべく風上から花火を見るようにしましょう。さぁ、いよいよ撮影です。

花火を撮影するときは、タイミングが大事。花火が開いてから撮るのではなく、花火が開く少し前からシャッターを切りましょう。先ほど設定でシャッタースピードを遅くしましたので、遅くした分だけシャッターを切るのに時間がかかります。

ブレない花火を撮るために三脚があれば立てたいところですが、はっきりいって邪魔なので使いません。そのかわり、なるべく動かないように、脇をしめ、息を止めてシャッターを押してください。このとき、周囲に必死さが伝わりたくない方は、平らなものの上にカメラを置いてシャッターを押すだけでも良いですよ。

また、綺麗な花火を見ているとついつい吸い込まれそうになってズームインしがちですが、ズームインするとブレが多くなるのであまり寄り過ぎないように注意しましょう。逆に思いっきりズームアウトして夜景や町並みを入れても風情のある写真に仕上がります。また、撮る花火はキラキラ、ぱらぱらした細かくて早い動きのものよりも、フィナーレにあがるような丸い大玉、中玉の連続を狙ったほうが、よりそれらしい写真になります。

いかがでしたか? 今回のインタビューがみなさんの思い出作りのお役に少しでも立てることを願っています。花火を撮ることに意識をとられてばかりいてはつまらないので、お祭りの雰囲気を第一に楽しんでくださいね。一通り撮影したあと、「できな~い!」といって男の子に撮ってもらうのが一番いいんじゃないか……とも思います。
(取材、文=みあざきぱなま)

寄稿:Pouch

▼同じ場所から同じカメラを使って記者が撮った写真(上)と、カメラマンの撮った写真(下)
設定を正しいものにすればこれくらい差が出ます。