上海公安局がネット上で発表した指名手配犯向け『自首啓発キャンペーン・ポスター』が、中国で「あの融通のきかない公安がこんなものを出してきた!」と話題となっている。

漫画チックなフォントに、中央にはラブリーなウサちゃん。その下には、 「送迎・衣・食・住・医療つきお得パックをゲットしよう」、「今なら、冷たいドリンクをサービスしちゃうヨ」、「ね、逃げ回る日々にサヨナラしよっ」などのことが書かれているのだ。

ネットユーザーからは「史上最萌の指名手配ポスター」と言われ話題沸騰中。この軽~いノリ。どう見てもジョークにしか見えないのだが、公安は本気である。

赤い服を着たウサちゃん。塀の中にいるあたり、どうやら彼も自首をしたようだ。その「自首の先輩」が語るには
 
「ねぇねぇ、指名手配のみんな! 徐匯(じょかい)区公安局の犯罪一掃キャンペーンがはじまるよ~!」
「予約は24時間お客様サービスホットライン(110番)で。送迎・衣・食・住・医療つきお得パックをゲットしよう!」
「今なら、冷たいドリンク、安全な食品、シリアルナンバー入り制服をサービスしちゃうヨ」
「君の友達にも教えてあげてね!」

 
ウサちゃんのお願い通り、このキャンペーンポスターの画像は、瞬く間にネットで広がり、多くのネットユーザーが「可愛い!」、「予約したいけど手配されてないからな~」、「手配されてない奴は損だね(笑)」とコメントするなど大好評である。 

なぜこんなキャンペーンを打ち出したのか。

公安局は、「ネット上ではユーザーの低年齢化により、従来の指名手配や自首啓発ポスターの効果には限界が出ているためだ。今回のキャンペーンが多くの容疑者の自首につながることを願っている。」と語る。何のヒネリもないマジメな回答。くどいようだが上海公安局はふざけていない。本気すぎるほどの本気なのだ。

なお、犯罪一掃キャンペーン開始から1カ月で上海の757人いた指名手配犯のうち189名が自首をしたとのこと。凄まじき萌えパワー、驚くべき効果である。

実際の塀の中の生活はどうかわからないが、自首の手軽さ、「お得」や「サービス」など人心をくすぐる言葉、そして逃亡者の立場に立った暖かい言い回しが、彼らの心に響いたようだ。

参照元:東森新聞(中国語)