自然エネルギーの技術開発が世界中で進むなか、またひとつ有望な技術がお目見えしそうだ。その技術とは、印刷できるソーラーパネルである。従来の太陽光発電は、パネルの製造コストが高く、普及にも時間がかかるとの指摘があった。

今回発表された技術が実用化すれば、コストは飛躍的に抑えられるものと期待が高まっている。

この研究はマサチューセッツ工科大学の研究チームが進めているものだ。それによると、紙繊維や布素材などに、特殊なインクを何層にも印刷することにより、太陽電池に近い機能を持たせることに成功したという。しかも、折ったり曲げたりしても、通電に差し支えることはないようだ。

彼らの用いた手法は、従来の太陽光発電技術とは異なり、安価であるだけでなく、製造コストを削減することも可能にしている。たとえば、ソーラーパネルを製造するのには、高温での熱処理技術を必要とする。これに対して、比較的低い温度(摂氏120度未満)と蒸気さえあれば、印刷は可能なのだそうだ。

実際のところ、現行パネルは発電のための部品以上に、付属する部品の開発コストがかかっている。印刷パネルであれば、これらのコストが抑えられるうえに、開発コストそのものも削減できるのである。

しかしながら、ひとつ難点がある。それは発電効率だ。印刷パネルは従来のものに比べて、1パーセントしか発電できない。安価で製造できるものの、今のものの100倍広大な面積を要するため、結果的に実用化には問題が伴うことになるだろう。

研究チームは今後も開発を続け、発電効率向上を目指す方針だ。できるだけ早く、効率的な印刷パネルを開発し、実用化を目指して頂きたいものである。

参照元:GEEKOSYSTEM(英文)