日本で卒業シーズンと言えば3月だが、アメリカや中国をはじめとする世界各国では今がまさに卒業シーズンだ。そんな中国で、ある卒業ソングが話題「2011年最も美しい歌」と評されている。その話題沸騰の卒業ソング、その名も『流川楓(るかわ かえで)と蒼井そら』である。

辛うじて日本人であるという共通点があるものの、方や漫画『スラムダンク』の登場人物、方やAV女優でセクシータレント。二次元と三次元という隔たりさえある二人だが、なぜ中国でコラボ、しかも人気を博しているのだろうか。

中国人から見てもおフザケにしか見えないこのタイトル。だが、曲をよく聴いてみると、多くの大学生もしくは同世代の若者は思わず涙を流してしまうという。ネット上で「聞けば聞くほど記憶が湧き水のように流れ出て、無数の思い出で頭がいっぱいになる」、「これこそ2011年最も美しい歌だ」と評されている。

ストーリー自体は実に単純。

「大学時代付き合っていた2人。仲むつまじかったのに、卒業時の進路をきっかけに別れてしまった。そして、数年後再会。お互い別の人と結婚していたが、再会の握手をしたとき、懐かしい温もりに号泣してしまった。」というものだ。

そして「似たような話は毎年始まり、そして同じように毎年終わっていく」、そして「彼は彼女の流川楓、彼女は彼の蒼井そら」と歌は締めくくられる。

中国では、女子学生にとって流川楓は永遠の王子様男子学生にとっての蒼井そらは永遠の女神、という位置づけだ。つまり、曲の中で青春期の恋人は流川楓・蒼井そら同様最も美しいものということが表現されているのである。この比喩のリアルさが、青春時代の美しい記憶を更に鮮明なものにしているらしい。

なお、この曲は陝西(せんせい)省西安市のバンド・「Black Head(ブラック・ヘッド、中国名:黒撒)」のオリジナル曲だそうだ。

ちなみに、一部では流川楓はいいとして、蒼井そらを「男子学生の青春の象徴」としていることについて「大学生はAVばっかり見ているのか、しかもそれを堂々と歌詞にするのはどうなんだ」と物議を醸している。

だが、多くのネットユーザーからは蒼井そらの中国で日本の女性タレント随一の人気を誇り、また歌詞の意図からしても妥当だろうと評されている。

参照元:鳳凰網(中国語)、Youtube alan0532