5月30日、米マイアミで衝撃的な事件が起きた。「戦没者追悼記念日(メモリアルデー)」のこの日、午前4時に大勢の警察官が1台の車両を取り囲んで一斉に射撃したのである。その一部始終を、民間人がケータイで撮影していたのだ。

撮影していることに気がついた警察はこの人物を追いかけ、銃を向けてケータイを渡すように要求したのである。車から引きずり出され、ケータイを取り上げられたのだが、事前にSDカードを抜き取り、口のなかに隠していたため、後に映像が公開されることとなった。

この事件は、同日午前4時にマイアミのコリンズ通りで発生した。事件の経緯については、海外のメディアによって報道内容が分かれるのだが、犯人とされる人物レイモンド・ヘリッス(22歳)は3人の警察官を殺害し、無関係の4人にけがを負わせたという。約12人の警察官が彼の乗ったヒュンダイ社製の青い車両を取り囲み、追い詰めたところで一斉に射撃したのだ。

そのようすを見ていたナーセス・ブノワさん(36歳)とガールフレンドは、ケータイで一部始終を撮影していた。銃撃が終わったあとに撮影していることに気付いた警官が、彼らを追い、電話を没収しようとしたのである。

身の危険を感じたブノワさんたちは、すぐに自分の車でその場を立ち去ろうとしたのだが、追いかけてきた警官に取り囲まれてしまう。そればかりか銃口を向けられ、「お前はくそったれなパパラッチになりたいのか!」と罵られ、すぐに車から下りるように命じられたのだ。

車から引きずり出されたうえに、地面にうつ伏せに倒され、ケータイを踏みつけて破壊されてしまった。事前に抜き取ったSDカードを口に忍ばせ、署に連行された後もひた隠しにしたおかげで、その時の様子はYouTubeに公開されたのであった。

幸い、彼らにけがなどはなかったのだが、事件の一部を公開したことにより、当局に損害を与えたとして起訴された。彼らは弁護士を雇って争う姿勢を示している。銃撃に関して、さまざまな議論が巻き起こっているのだが、一説によれば、犯人のレイモンド・ヘリッスは非武装だったとも言われている。事件発生から10日を経たものの、真相は不明のままだ。

参照元:boingboing,Youtube