私の名前は褌シメタロウ。日夜日常の些細な出来事について、深く思いを巡らし、実働時間を無視して記事を書いているライターである。最近インターネット上で、女性の呼び方についての話題が持ち上がっている。その話題とは、30歳以上の女性は「女子」と呼べるのか? というものだ。

これは大変な問題だ。なんて呼べば良いのだろう。間違いなく、30歳を越えた女性を「女子」というべき年齢ではない。かわいらしい印象はあるものの、大人の女性に女子は失礼だ。では、何と呼ぶのが相応しいか? そこで当編集部の男性陣を総動員して、緊急ミーティングを行うこととなった。うまく結論が出ると良いのだが……。

今回ミーティングに参加してくれたメンバーは、次の通り。最若年のZ氏、自称おっぱい上級者のS氏、そして、普段は在宅勤務のロッキー猿渡。実のところ、ロッキーは私の後輩である。それにF氏とH氏はスカイプで参加。私を加えた6名で話し合いが始まった。

最初に私が提案した30歳以上の女性の呼び方は「女女(じょじょ)」だ。この案についてロッキーは、「褌先輩、なぜその案を?」と質問を投げかけた。

「説明しよう。理由は単純だ。大人の女性を子ども扱いするのは大変失礼な話だ。そこで、女のなかの女として『女女』とすることにした」

一同はなるほどと納得。しかしながら、結論を急ぐべきではない。メンバーからは次のような案が挙がった。

【 30歳以上の女性の呼び方 】

「女大(じょおお)」
「女さん(じょさん)」
「女氏(じょし)」
「ナオン」
「女姉(あね)」
「女姐(おねえ)」
「お女さん(おじょさん)」
「女30(おさんじゅう)」
「上女(じょうじょ)」
「花女(かじょ)」
「最女(さいじょ)」
「女マスター」
「女盛(じょせい)」

約2時間を費やして、結局「女女」に勝る案は出ることがなく、最終的に私の案で決定すると思われた。ところが、最後の最後のロッキーがこんなことを言い出したのだ。

ロッキー 「女子ってくくりを、年齢で考えるから難しいんじゃないですかね、褌先輩。年齢を除外した要素で定義した方が良いかと思うんスよね」

この発言に、一同は「おお!」と感嘆の声を上げた。たしかに年齢縛りを排除すれば、「女子」の枠組みを決め易い。私はこれを「女子定義に関する年齢制限の撤廃」と名付け、提案者のロッキーに敬意を表して「ロッキー法案」として制定したのである。

かくして、次回のミーティングはロッキー法案の草案の策定作業となった。女子の定義はまだまだ続くぞ!

(文:褌シメタロウ)
イラスト:ロケットニュース24