先月26日、韓国プロサッカー(Kリーグ)で、八百長に関与したとされる選手やブローカーらが検察に摘発された。検察は、選手を買収してスポーツ宝くじに巨額の金を賭け、不当な利益を得ようとしたブローカー数人と、八百長に関与した選手5人の身柄を拘束した。また、軍隊で服務中の元韓国代表選手もこの事件に関わったとみて捜査しており、現役選手からも逮捕者が出る見込みだ。

そんななか、5月初旬に1人の選手が自殺した。この選手は暴力団から脅迫されていたとの噂もある。さらに最近、別の選手が自殺しており、今後、「死の連鎖が続くのでは… …」という声もあがっている。

検察によると、摘発されたブローカー2人はことし4月、Kリーグの正規試合ではない「ラッシュ・アンド・キャッシュカップ2011」に出場した大田シチズン所属の2選手へ、それぞれ1億ウォン(約750万円)と1億2000万ウォン(約900万円)を渡したという。韓国プロサッカー連盟は、捜査対象とされる選手の1人はGKで、問題となったカップには、所属チームの5試合中4試合に出場し、計11失点した。

もう1人の選手はMFで、1試合に先発出場したが、彼が出場した試合でチームは敗れている。また別の2人は、4月6日に行われた浦項スティーラーズ戦で試合結果を操作する見返りに、同じチームの同僚選手3人へ1000万ウォン~4000万ウォン(約75万~320万円)を渡したとされており、この金を受け取った3選手は証拠隠滅と逃走の恐れがあるとして、拘束令状が出された。

これらの問題に関与した大田シチズン所属の選手は、5月末の時点で8人もいる。このうちの4人が拘束されているのだ。

Kリーグ界の八百長疑惑が拡大の様相を呈するなか、元Kリーガーのチョン・ジョングァン選手が30日、ソウル市内のホテルで首をつって死んでいるのが発見された。チョン選手は

「八百長に関わってしまった当事者として、恥ずかしく思っている。現在、検察の調べを受けている選手たちは自分の友人で、全ては自分がやらせたこと」

という内容の遺書を残しており、警察は自殺とみて調べを進めている。この選手は、すでに摘発されているブローカー2人と高校サッカー部の先輩・後輩だったと伝えられており、一連の事件に深く関わっていたようだ。

また、5月初旬に自殺した仁川ユナイテッドのGKが、暴力団から脅迫されていたという説もある。GKの自殺原因が八百長問題であるとすると、すでに2名の自殺者が出たことになり、社会全体に大きな衝撃を与えるだろう。そして、当然のことながら今回の八百長疑惑は、韓国プロサッカー全体に悪影響を及ぼすことは避けられない。健全であるべきプロスポーツが信頼を失ったことから、観客数の低迷、さらには今後の国際試合開催にも少なからず影響しそうだ。

この事態を受けて、韓国プロサッカー連盟は31日、江原道(カンウォンド)・平昌(ピョンチャン)でKリーグワークショップを開催した。リーグ期間中にも関わらず、2日間の日程で行われ、16球団の選手、コーチ陣、事務局役員など1000人を超える関係者が出席。八百長の具体的な内容や、これに関連した法律、刑事処罰の内容などが説明され、再発防止に向け躍起になっている。

韓国サッカー界はこれまでにも「八百長に関与すれば罰金5000万ウォン(約375万円)に加え、永久除名される可能性がある」との覚書を全選手から受け取るなど、具体策を投じてきた。だが、八百長根絶には至らず、自殺者まで出る事態となってしまった。果たして、今後業界の健全化はできるのだろうか?

1日も早くファンの信頼を回復し、健全なサッカーを取り戻してほしいものだ。

参照元:YONHAP NEWS(韓国語)