なんじゃこりゃ! どうなってるの? 一瞬目を疑ってしまいそうな驚きの光景。ダンボール箱に入ったプラスチックボールが、突然飛び出して、フワフワと宙を漂っている。まさかCG? と思いきや、CGではない。では、一体どんな仕組みでボールが浮き上がっているのだろうか?

実はこの動画は、4月にニューヨークで開催されたアートとデザイン、エンターテイメントの祭典「F5 FESTIVAL」に出品された映像作品だ。画像・映像制作のプロ集団「Physalia Studio」のメンバーが手がけたショートフィルムである。「それなら、やっぱりCGでしょ?」と思われかも知れない。だが、これらは紛れもなく実物のプラスティックボールだ。では、どうやって浮遊させているのかというと、電磁石を利用したのである。

彼らは、鉄くずを回収するためにクレーンに取り付ける、巨大な電磁石を購入。これを天井に吊り下げ、あらかじめボールには磁石を埋め込んだ。しかし、ただ磁石で浮き上がらせるだけではつまらないと考え、ボールの1つひとつにマイクロチップも埋め込んだのである。これによりコンピュータで磁力を制御して、まるで踊っているように見せている。

彼らの思惑通りに、ボールは自在に上へ下へとフワフワフワフワ。踊るように漂っているのだ。ちなみに今年の祭典のテーマは「Happy」。その言葉を表現したような、ユニークで楽しい作品に仕上がっている。あまりにも自然な動きをしているため、磁石の力で動いていると思えないほどだ。

今後、この技術を応用したおもちゃやゲームが登場することも、考えられそうだ。もしも商品化されたのなら、是非とも遊んでみたい。きっとハッピーになれるはず。

参照元:vimeo(英文)