あなたは、小さい頃「聞き分けの良い子」でしたか? それとも「聞き分けの悪い子」でしたか? 環境評論家・武田邦彦先生によると、「聞き分けの良い子」が大人になって成功する確率は24%、「聞き分けの悪い子」が成功する確率は85%で、子供の頃、聞き分けが悪い子のほうが将来大成するという結果が出ているそうです。

これは、5月4日放送の「ホンマでっか!?  TV」で紹介されたもの。なぜ「聞き分けの悪い子」のほうが大成するかというと、それは、自我の形成に関係しているそうです。

子供の頃、親が「こうしなさい」「あれはダメ」と言うのに対して素直に聞き入れる子は、一見「いい子」に感じられますが、その反面、「自分はこうしたい」「自分はこうだ」という自我が育ちにくくなってしまいます。そのため、大人になったとき自分の進むべき道を自分で見つけることが難しく、大成する率が低くなってしまうのです。

一方、親の言うことを全然聞かない子は、一見「悪い子」に感じられますが、逆に「自分はこうしたい」「自分はこうだ」という自我が芽生えやすくなります。そのため、自分の進みたい道を明確に位置づけることができ、大人になってから大成する率が非常に高くなるのです。

このような傾向は、高校生、大学生の時点でも現れてくるそうです。例えば、教育評論家の尾木先生、通称・尾木ママによると、学校入学時点で、先生たちの間で「今年は、素晴らしい子が入ってきた」と言われるような優秀な子が入ってくると、尾木ママは「その子はいつか潰れてしまう」と心配するそうです。そして、実際ほぼ100%の確率で潰れてしまうのだとか。

つまり、先生や親たちが言う「いい子」は、先生や親好みの「いい子」であって、自我によってではなく、先生や親の価値観にあわせて「いい子」を演じているにすぎないのです。そんな状態では厳しい世の中で通用するはずがなく、結果的にダメになってしまうのだそうです。

ですからお父さん、お母さん!「聞き分けの良い子」は要注意です。そして「聞き分けが悪い子」だからといって、あまり心配しないでください。いずれにしても、本人の自我をしっかり伸ばすことが、子育ての大切なポイントの一つだと言えそうです。

寄稿:Pouch
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