泣くのは赤ちゃんの仕事である。親を悩ます夜泣きも、成長の一過程として当たり前に受け止められてきた。ところがなかなかおさまらない夜泣きは、その後現れるトラブルの予兆かも知れないという調査結果が出た。

入眠障害、発作的夜泣き、離乳食期の偏食などの問題を抱える子どもたちを研究者たちが調査したところ、生後3カ月以降も夜まとめて寝ない、夜泣きが続くなどする子は、小学校に上がるまでにADHD(注意欠陥・多動性障害)、うつ病、不安障害、行動障害、攻撃的行動などの症状を呈する可能性が通常の2倍だった。

ウォーリック大学の発達心理学教授ウォルク氏は、「長引く夜泣きは特にADHDとの関わりが強いようです。夜泣きが自己制御力の欠如の兆候として現れていると考えられます」と説明している。

夜泣きの際、毎回駆け寄って抱っこしたりあやしたりすると、自力では泣き止めないようになり、成長しても怒りなどの感情をコントロールするのがより困難になる。徐々に一人での入眠に慣れさせるなどして、思い通りにならないことへの適応力を乳児期からつけていくことも大事だという。

同教授は「この研究分野はまだ発展途上で、親の対処で行動障害が防げるかはまだ不明です。しかし乳児期の対応次第で後々のトラブルを防げると立証できれば画期的なことです」と述べている。

子どもを持つ親の多くは、自らの子育てが本当に正しいのか毎日が自問自答の繰り返しだろう。夜泣きの対処法は悩みどころの一つだ。抱きぐせがつかないよう放っておくべきという人もいれば、泣くたびに抱きしめて安心させるべきという人もいて、結局のところ「明確な正解がないのが育児」という概念がある。

今後確実な科学的根拠に基づいた育児法が発見されれば、子育ての指針として大きな助けになるかも知れない。

参照元:TIME.com(英文)