ライト兄弟が有人動力飛行に成功し、人類が飛行機で空を飛ぶようになってから100年以上が経過した。空への憧れを手にしたものの、自分が所有する飛行機で空を飛ぶことを夢見たことはないだろうか?

そんな夢が現実に一歩近づく飛行機こそが、個人用電動飛行機「Puffin(ツノメドリ)」である。考案したのはNASAの航空宇宙学の技術者であるマーク・ムーア氏だ。

Puffinのサイズは全長3.7メートル、翼幅4.4メートル。本体重量は136キログラムで、それに45キログラムのバッテリーが加わる。搭乗者の体重制限は91キログラムまでとなっている。

垂直離着陸機で、機体を立てた状態で垂直離着陸するテイル・シッター方式を採用。60馬力の電気モーターによって推進力を得て、まるでロケットが発射されるような感じで遥か上空へ飛び立つのだ。

尾翼は4つに分かれていて、着陸装置として機能する「足」となる。ヘリコプターのように離昇するとホバリングし、水平に飛行するため機体が前傾。パイロットはハンググライダー飛行時のように横になった状態になり、シュゴーッ!と前進するようなイメージだ。最高速度は時速241キロメートル。航続距離はおよそ80キロだ。

Puffinは、ムーア氏の博士課程における教科学習の一部として発展したものだ。そして、Puffinが実際に飛ぶ方法を考案する研究のための費用の多くをNASAが支払った。ムーア氏は全国的にも認められた、個人用飛行機および他の小型飛行機システムの専門家なのだ。

ちなみにPuffinの名前の由来について、ムーア氏は「ツノメドリって、飛ぶには小さすぎる翼を持っていて、何だかとても不格好。それがまさに僕達の飛行機の見た目にそっくりなんだよね」と語る。ツノメドリは単独で生活をすることが多いが、Puffinも一人乗り。現在はまだ研究の段階だが、「家庭に一機自家用飛行機」の時代も、そう遠くはないのかも知れない。

参照元:Gizmag(英文)