学校の数ある文化系クラブ活動の中でも華があるのが吹奏楽部。学校によってはブラスバンド部なんて名前がついているところもあるようで、学生の頃の経験からプロを目指す人も少なくないだろう。

だが、そんな夢を持つ方々をゾッとさせるようなある調査結果が発表された。木管楽器(フルート、クラリネット等)や金管楽器(トランペット、トロンボーン等)には、細菌が潜んでいるという。もちろん、それだけなら容易に想像できそうなことだが、実際はあなたが思っていたよりも酷いかもしれない。

調査を行ったオクラホマ州立大学のグラス教授は、「管楽器はばい菌やカビで汚染されており、それが原因となって軽度のものから深刻なものまで幅広い感染症やアレルギー疾患などを引き起こす可能性があります」と警告している。

調査では、ある高校で使用された13の管楽器における117カ所のそれぞれのパーツ(マウスピース、楽器の内部、収納ケース等)が調べられた。その結果、なんと442種類もの細菌が採取され、なかには様々な感染症につながるブドウ球菌や、ぜんそくを引き起こすカビなども含まれていた。そして採取されたばい菌のほとんどは、歯ブラシや入れ歯などに付着するものと同じ種類だという。

これらの細菌の多くが抗生物質に耐性のあるものであるため、完全に取り除くには専門的な機器を使用して殺菌しなければならないそうだが、そうは言っても学校にあるすべての管楽器を使用するたびに殺菌するのは、なかなか大変である。

グラス教授によれば、衛生的に保つだけでも効果はあるという。肌や口が触れるところは頻繁に拭き、分解できるものは定期的に取り外すようにする。管楽器は共有しないのがベストだが、どうしても誰かが使用したものを使うのであれば、マウスピースなど部分的にでも新しいものに取り換えたり、消毒するなどして少しでも清潔な状態にするようにとのこと。

素敵な音色を奏でる楽器の内部に、こんなにも多くの恐ろしい細菌が潜んでいると思うとゾッとする。「好きなあの子のリコーダーを……」なんて考えていた小学生の頃の自分を思い出して、もっとゾッとしているという方もいるかもしれない。

photo:flickr nayofestival
参照元:Healthland(英文)