去る4月16日、中国最大のソーシャル・ネットワーク・サービス(以下SNS)である人人網がアメリカ証券取引委員会に株式募集書を提出、アメリカでの株式上場の準備をしていることがわかった。Facebookパクリ疑惑がささやかれている人人網、株式だけでも本家のお膝元であるアメリカに乗りこむつもりのようである。

だが、一方で人人網は自ら同サービスのコンテンツには知的財産権を侵害するものが含まれている可能性があること、そして知的財産権関連の訴訟を起こされる可能性があることにも言及し、注目されている。

株式公開の際の投資家への説明書である「目論見書」によると、「人人網はユーザーがそのプラットフォーム上で日記やデータファイルをアップロードすることを認めている。 また別のユーザーがそれらファイルをダウンロード、共有、リンクを貼ることを認めている。これらのコンテンツには 第三者の開発したものも含まれるため、この行為は知的財産権の侵害とされる可能性がある」としている。

現在、人人網では著作権が有効な音楽ファイルや動画ファイルが自由にアップロード・ダウンロードできる状態であり、データファイルのやりとりに対して知的財産権を侵害している可能性があるということだ。

また、それとは別に「人人網はプラットフォーム技術とサービス内容についても第三者からの指摘もしくは訴訟のターゲットになるだろう。あるアメリカでは既にSNSのプラットフォームの特許を取得している企業もあり、またFacebookも特許申請を行っている」とも述べている。

同SNS内でやりとりされるデータの他に、同SNSの形式やデザイン、サービス自体も特許を取得した企業によって訴訟の対象となりうるということである。

つまり、一言で言うと人人網の全てのサービス、即ち人人網自体が知的財産権侵害の可能性があり、それに伴い訴訟を起こされる可能性があるということだ
Facebookパクリ疑惑を意識しての説明だろうか。

訴訟の可能性については「アメリカの知的財産法が中国に適用されないと信じているが、同法が適用され、権利の保有者が訴訟を起こさないという保証はない。」と珍しく控えめな表現だ。

人人網のアメリカでの上場には知的財産権訴訟のリスクが伴うということがわかった。しかし、一方で中国IT業界は勢いがあり、インターネットの普及の比率から見てまだまだ延びしろがある魅力的な業界でもある。世界の投資家はどう見るのだろうか。

参照元:網易新聞(中国語)