去る11日に発生した東日本大震災のニュースは、発生から3日目の13日に北朝鮮国内でも報道された。朝鮮中央テレビが午後8時の「報道」の時間に、津波が町を襲う様子を撮影した映像を交えながら約20秒間、被害状況を短く伝えると、その後14日にはNHK放送を引用して詳細に伝えた。日を追うごとに被害が拡大しており、北朝鮮も驚きを隠しきれないのだろう。北朝鮮当局が連日、国民へ異例の注意喚起を促している。

このほど、北朝鮮国民に発令された指示とは「犬の行動を注視しろ!」というもので、北朝鮮当局は、身近な動物を地震初期警報システムとして活用しているという。犬が必要以上に吠えたり、普段とは違った行動をとったりしないか、注意して観察するように呼びかけている。

また犬の他にも、家畜がエサを食べたがらない、馬が突然小屋の外へ飛び出すなどの行動をとった場合は、警戒態勢に入るよう指示を出した。これらは、北朝鮮当局が「動物の異常行動が、地震の予兆」という専門家らの意見を導入したものだとされる。自然を専門とした月刊誌ナショナルジオグラフィックも、2004年12月26日にスマトラ島沖で大地震と津波が発生した際、この直前に多くの動物が突然走り出し、避難するような行動をとったと報告しているのだ。当時、象が高い場所へと走って逃げ、犬が家の外に出ようとせず、フラミンゴは低い場所にある巣を蹴飛ばして出ていったという。これらの行動は、地震直前に発生する電磁波の低周波信号に、動物が過敏に反応するためだとされている。

朝鮮半島は、古く安定した大地のため、付近に断層などはなく、地震も非常に少ないとされる。よって、地震に対する備えもゼロに等しいといえるが、海を挟んだ隣国での大地震と大津波に、今回ばかりは不安の色を隠せないようすだ。

参照元:アジア経済(韓国語)