原発事故の余波が次々と押し寄せている。野菜や水、土壌の放射能汚染に関するニュースが海外でも報じられる中、アメリカのFOXニュースが「日本の妊婦は危険にさらされているのか?」と、放射線が妊婦に影響を懸念する記事を発表している。

胎児期の放射能被曝(ばく)は、母親の腹部への放射線照射や放射性物質の吸入、経口摂取によって起きる。子宮に守られているため、放射線量は母親自身がさらされるよりは少ないが、それでも細胞分裂が活発な時期の胎児への影響は非常に大きい。

被曝による影響の程度は胎児の妊娠週数および被曝線量により異なる。妊娠のごく初期(受精直後)に被曝した場合、多くの胎児は死亡してしまう。その後、主要な臓器が作られる器官形成期間に被曝した場合は発育不全、奇形、脳機能障害などが起こりやすい。器官形成期以降は被曝の影響は少なくなる。

胎児に影響が出る被曝線量は、器官形成期で胸部レントゲンおよそ500回撮影分とされ、それ以降は約5000回撮影分の放射線量だという。

しかしこの値はどちらも一度に放射線を照射された場合のデータであり、今日本が抱える問題は、微量とはいえ継続的に放射線を浴び続ける可能性が考えられることである。

FOXは、妊婦は「原発からは50マイル(約80キロメートル)離れるべき」という専門家の言葉に特に従うべきだとし、日本の妊婦は定期的に検査を受けるべきだと主張している。また今後生まれてくる日本の子供たちは、胎児期に浴びた放射線の影響を確認するために長期にわたって検査を受けるべきと述べている。

ここのところ外国メディアの報道が加熱し過ぎている感は否めないが、妊産婦や妊娠中の妻を持つ男性にとってはおいそれと他人事にできない記事である。とにかくこれ以上原発の事態が深刻化せず、一刻も早く収束に向かうことを願うのみである。

参照元:FOX NEWS.com(英文)