日本の震災を受けて、海外からさまざまな支援物資が届けられている。支援表明のあった117の国と地域、29の国際機関から毛布や食料、ミネラルウォーターなどが届きはじめた。

そんななか、早くから被災者受け入れの意志を示していたロシアが、受け入れについての具体的な提案を行っている。被災者の心理的リハビリのために、施設利用の受け入れを行い、必要に応じて雇用を提供するというものだ。

メドベージェフ大統領が18日に表明したところによると、ロシアは被災者の人道支援のために、リハビリテーション用のセンターを開放し、そのうえで極東で居住しても良いと考える人のために雇用を提供する用意があるとしている。

大統領は「我々は日本のために、人道支援を行う準備を整えている」として、「心理的なリハビリのために、健康センターでの日本人の受け入れをする。そして必要とあれば、シベリアなどの極東地域で、雇用を提供する準備がある」と語っている。

実はこの2月、北方領土問題で、日露関係は非常に緊迫したムードが漂っていた。2月7日に日本の右翼活動家が、東京ロシア大使館前でロシア国旗を引き裂いたとされる問題で、モスクワの日本大使館では、デモ隊が建物を取り囲む騒ぎが発生していたのだ。

それが一変したのは、ロシアもチェルノブイリ原発事故で辛い経験をしているためだと、ロシア法人「Business Eurasia」代表取締役の菅原信夫氏は「JBPress」で伝えている。菅原氏の最新コラムでは、日本大使館の周りは献花で埋め尽くされ、花を届けた人は記帳台に次のようなメッセージを残して行っているとのことだ。

「日本よ、がんばって、私たちがついているから」

「チェルノブイリを思い出しました。当時小さかった子供をどこにつれて行けば安全なのか、言いようのない不安を覚えました。皆さんの不安を私は大変よく理解できます、がんばってください」

献花に訪れた人の数は、献花台設置以来すでに1000人を越えているとのことだ。ロシアをはじめ、世界中の人々が日本の復興を願っている。

参照元:emg.rs JBPress ON Life