イギリスの新聞「マチュア・タイムズ」の世論調査によると、55歳以上の10人に1人が、1年以上両親に会っていないという事実が判明しました。仕事や生活など、何かとやることが多く忙しいこの世代、年老いた両親を孤独にしてしまっているというのです。

調査を受けた3000人の半数は、自分から小まめに両親へ連絡していないことを自覚しています。「2~3カ月ごとに電話をする」という人もごくわずかなのだとか。

同紙のスポークスマンは、「皆、仕事や家事で忙しい年代です。それに両親の住む家と自宅が非常に離れている場合も多い。小まめに立ち寄り、顔を合わせることはなかなか難しいのです。しかし一方で、忙しさのせいにし過ぎてしまっている、とも言えますが」と説明しています。

さらにスポークスマンは、「もしも両親の身近に親しい隣人や友人がいなかったとしたら、彼らは孤独に陥り、社会から孤立してしまうのです」と苦言を呈します。調査を受けた人々は、自分は両親に会いに行かないのにも関わらず、子供には自分が年老いたら頻繁に会いに来てほしいと願う人々がほとんど。矛盾した意見を持っているようです。

高齢者を支援している慈善団体「Age UK」のディレクタ―、ミシェル・ミッチェルは「隔離と孤独は、近年多くの老人にとって非常に深刻な問題」と主張します。そして今回の調査結果について、イギリスが抱える問題を浮き彫りにしていると指摘しています。「友人や家族の存在は、年老いた時、最も重要になってくる。彼らは、年老いた人にとって、社会との大切な接点なのです」と、孤立する老人たちに対して、より理解を示すように訴えています。

過去40年にわたる通信技術の発展と進化によって、大昔のように「会いに行かなければいけない」ということはなくなりました。今や電話だけでなく、インターネットサービス「Skype」を使えば、無料で顔を見ながら会話することも可能です。離れて暮らす両親としばらく連絡を取っていないという方は、久しぶりに電話をしてみてはいかがでしょうか。きっと喜んでもらえるはずです。

寄稿:Pouch

参照元:MailOnline(英文)