中国の高校で卒業試験の採点中、教諭が解答用紙にゴワゴワと中に何か挟まっているような感触を覚えた。開いてみると白紙の解答欄の上に貼りついていたのは……なんと100元札であった。

中国官僚の汚職事件はしばしば世を騒がせるが、まさか青少年にまで広がっているとは。「こんな珍解答を見たのは初めて」と、採点担当だった王先生も驚きを隠せない。

生徒はこの問題がどうしても解けなかったのだろう、100元を先生に贈ることで、何とか温情にすがろうとしたのだろうが……返ってきたのは厳しい教育的指導であった。

中国の「高校卒業試験(会考)」は1~3年の各学年で年に2回行われ、毎回の成績から卒業時の総合成績が決まり、総合成績から卒業の可否が決まる。もちろん卒業試験に合格できなければ、大学入試を受けることもできない。合格したとしてもボーダーラインギリギリでは、内申書に響く。明るい未来のためは1回1回の試験が非常に重要なのである。

いい成績を取りたいと思うことは悪いことではない、しかし方法が方法だけに笑うに笑えない状況だ。

さて王先生のお裁きはというと、貼り付けられていた100元は生徒に返却、さらに生徒が自力で正解した問題もあったが、教育的指導として全ての試験を0点とした。これにて一件落着、悪いことはできないものである。

専門家は「現代社会が子どもに悪影響を与えた結果、問題の解決手段として金銭を用いることを思いついたのでしょう」とし、正しい金銭観を身につけるためには家庭の教育が不可欠とした。ごもっともな意見である。

なお、高校卒業試験の合格率は80~90パーセント。一発合格できなくても追試験を受験することができる。賄賂に頼らず実力で突破していただきたいものだ。

参照元:新浪新聞(中国語)