依然少子化が進む日本社会。合併したり潰れたりする学校が増えるなか、この度斬新な大学が新設された。なんと、ニートや引きこもりを社会復帰させるための大学だという。設立したのは今月1日で、まだできたてのホヤホヤ! 同校では第一期生を16日まで募集しているそうだ。

大学名は「日本社会復帰大学」。あまりにもダイレクト過ぎて、入学しても履歴書には到底明記できないじゃないか! と思わず突っ込みたくなるのだが、経営側(株式会社エーアール)はいたって本気である。 

同校サイトによると応募者はまず「日本社会復帰大学」に登録。その後、提携設立した文部科学省認可の通信制大学「八洲学園大学」の1科目を半年間履修することになるようだ。「八洲学園大学」に問い合わせてみたところ、正科生よりも、社会復帰のための学習のサポートやフォローアップに力を注ぐ予定だという。

しかしながら、日頃行動的とはいえないニートにとっては、大学で学ぼうと決意するだけでも大きな障害になるのではないだろうか。実際に入学を希望している人はどれほどいるのだろうか? 運営会社へ問い合わせてみたところ「3日に応募が始まったばかりで具体的な数字はまだわからない」とのことだった。

ところで、この大学ではどんなことを学ぶのだろう。同校サイトの情報をまとめると、2011年の春学期対象科目は『障害児の教育と特別支援』で、「障害とは何か」を考えながら、主に弱い立場の子供の理解を進めるのが目的だという。この授業内容の概要を見る限り、一見社会復帰に関係ないようにみえるのだが、おそらく弱者について学術的に考える機会を得ることで、無関心だった社会に対して積極的なれるということかもしれない。

大卒で一度就職しても、人間関係などで精神的なダメージを受け働く気力がなくなってしまうことは誰にだってありうることだ。本当はバリバリ働きたいのに、自信を喪失して何もできずにいる……という人は、一度入学してパワーを充電するのもいいだろう。

ちなみに申し込みはそれほど難しくはない。公式サイトで登録後、簡単な作文と自己活動などを提出して学費納入をするだけだ。「自己活動」の部分で落ち込む人もいるかもしれないが、本当に何もしていないという人は、日々考えていることや日課などを真剣に書いてみてはどうだろう。学費は半年分75000円。登録先着50名は教科書購入不要だというので、希望するなら早いうちに申し込んだ方がお得である。

この大学の創設を知って思う。そういえば「大学」の概念ってなんだったっけ。とある辞書によれば「広く知識を授ける場であり、修業年限は4年を原則とする」などと書かれている。今回新設された大学は最短半年。さすがに卒業証書は授与されないだろうが……まあ、いいか。 

参照元:cp.in-plus.jp