マカオのカジノで中国のとある富豪の息子が1年間で15億元(約18億円)スったと報じられた。一体何をどうやって賭けたらそんなに負けることができるのか、そもそもそんな大金どうやって持ち込んだのか……全ての秘密はVIPルームにあった!

マカオではどのカジノでもオープン当初からVIPルームが設置されている。関係筋によると、売り上げの80パーセント以上をこのVIPルームが占めているそうだ。

黄金色に輝く室内、壁には油絵が飾られ、横には中世ヨーロッパの鎧が鎮座している。そしてテーブルの上にうず高く積み上げられたチップ。まるで映画の1シーンのようだ。一度ゲームが始まると、100万元(約1240万円)以上の金が動くことなんてザラ。チップの最高額は200万元(約2480万円)。10も20も賭けて、一瞬にして1000万元(約1億2400万円)負けた富豪もいるそうだ。

だが、カジノのスタッフによると1000万元なんてまだまだ序の口。VIPの中にもランクがあり、ランクが上がれば上がるほど遊べる金額も上がっていくという。近年のマカオカジノ界の最上級ランクVIPと言えば、中国家電量販店最大手のGOME前主席・黄光裕氏だ。

黄氏は半年で3~4億香港ドル(約31億~41億円)、累計で10億香港ドル(約199億円)以上負けていると報じられている。なぜ、負けてもなおギャンブルをやめないのか。そこには巨額の負けを支払う→支払い能力がある→VIPランクUP→遊べる額もUP、というシステムが作用している。庶民には全く理解できない感覚だが、たとえ負けたとしてもそれはそれで旨味があるらしい。

それにしても、そんな多額の賭け金を彼らはどうやって持ち込んでいるのだろうか。もちろん銀行から引き出せばよいが、引き出せなかったとしたら……そんなときは、無認可・地下銀行の登場となる。彼らは預入証さえあれば、いつでもどこにでもお金を運んでくれる。港でも、ホテルでも、直接カジノへの配達も可能。まさにいたれりつくせりだ。

手元にキャッシュが準備できなくても、VIPルームのフォロー体制はバッチリだ。カジノには昔から情報屋ネットワークがあり、中には探偵事務所を経営している者もいる。急なVIP来場にも即座にネットワーク起動、すぐに客人の個人情報が店側に入るシステムになっており、手持ちの現金が足りなくても、資産情報に応じてチップを貸すサービスも行っている。思い立ったときにフラっと行ってみる。富豪にとってマカオのカジノは意外とカジュアルな遊び場なのかもしれない。

末端の社員が汗水流して稼いだ金も富豪のポケットに入ると、こうも惜しげもなく使われてしまうというのは何ともせつない限りだが、忘れてはいけないのは、結局儲かるのはカジノ側ということだ。一方庶民たちは、マカオのカジノ街で、富豪が巨額のギャンブルに興じているのもどこ吹く風。程近くの新馬路では、世界遺産の前でポークチョップバーガーやエッグタルトを売り、まったりと生活している。

参照元:新華網(中国語)

▼チップ1枚1枚が100万円以上

▼ドレスコードなんて関係なし、お金さえあれば熱烈歓迎