自国・日本のことを、すべてわかったような気になっている我々国民も、日本について知らないことは山ほどある。特に、地名は興味深い。近年若いお母さんたちが子供に名づけるドキュンネームのように、読み仮名を知らないと絶対に読めないものや、あきらかに疑問を感じるものが多々存在するのだ。本日は、そんな特徴的な地名をいくつかご紹介しよう。

●「十八女」と書いて「さかり」
徳島県にある町。女性だった安徳天皇が阿波にのがれ、供をした湯浅但馬が萱野の開拓した地で十八歳を迎えたのが由来らしい。それにしても、想像を掻き立てられる地名である。

●山の名前が「日本国」
新潟にあり、標高555.4メートルからなる山。説は色々あるそうだが、ひとつは徳川将軍に献上した鷹が捕まえられた山を敬称した説と、その昔、坂上田村麻呂がこの山までが日本だという国境の目印にしたという説など。

●「新幹線」という町がある
静岡県にある町の地名。戦前からあった新幹線の計画に基づき、そう呼ばれるようになったという。戦争の激化により、計画は中止されたが、そのとき掘ったトンネルは後の新幹線工事に大いに役立ったそうだ。現在は、この町よりわずかに離れた場所を東海道新幹線の路線が通っている。

●「なんじゃい」
漢字で南蛇井。群馬県にある地名だが、由来は色々あり、中にはアイヌ語が語源ではないかという説もあるそうだ。

●「放出」読み方は「はなてん」
大阪市にある町。昔、付近を流れていた川の氾濫が多く、水量を調節して水を放ち出したことから「はなちでん」「はなちで」と称されていたという説など、様々な推測がされている。

●「ハゲ」
高知県にある地名で、「半家」と書いて「ハゲ」。この地に住み着いた平家の落人が源氏の追討を逃れるため「平」の一画を下に移動させて「半」にしたという説がある。

●「一尺八寸山」と書いて「みおうやま」
大分県にある標高707メートルの山。昔、狩りで仕留めた3頭のイノシシの尾を切り取ってつなげたところ、一尺八寸(約68センチ)あったという説と、この山にいた3匹の蛇の長さを足した数だという説などがある。

●「十六島湾」と書いて「うっぷるいわん」
島根県出雲市の地名。アイヌ語や古代朝鮮語を起源とする説がある。

●住所「にま郡にま町にま」の「にま」はすべて違う漢字 
島根県にある地名で、漢字にすると「邇摩郡仁摩町仁万」。邇摩郡と(旧自治体)仁万町との合成で、仁摩町(新自治体)が誕生したそうだ。

●「舞浜」はマイアミに由来する 
ディズニーの最寄駅。当初は「西浦安」の名称を予定していたが、ディズニーの建設に伴い「ディズニーランド駅」とすることを計画。しかし、商業的理由などからウォルト・ディズニー・カンパニーに了承を得ることができなかった。そこで、フロリダ州のマイアミビーチから、「マイ=舞」、「ビーチ=浜」と当て字にして現在の「舞浜」となった。

●「トロントロン」
宮崎県の町名。漢字はなく、カタカナで「トロントロン」と表記する。流れる水の音が「トロントロン」と聞えたことが由来。

●東京駅がある「八重洲」(やえす)は外国人の名前
慶長5年(1600)に、日本に漂着したオランダ人、「ヤン=ヨーステン・ファン・ローデンスタイン」という人の名前に由来。

などなど、発音や理由が面白いものなど日本の地名には様々ある。このほかにも、探すと不思議な名前がぞくぞくと出てきて面白い。皆さんが住んでいる地名にも、実は面白い由来があるかもしれないので調べてみてはどうだろうか。

写真: flickr Joe Jones