厚い胸板、隆々と盛り上がる胸筋……男らしさのシンボルのひとつ、「胸」。あなたのその胸がもし「女性化」してしまったら!? イギリスで男性の胸を小さくする形成手術数が増加している事実が明らかになった。

英国美容形成外科学会(以下Baaps)によると、2010年の男性の乳房縮小術件数は741件と、前年比28パーセント増。ここ数年右肩上がりに増加しており、1位の鼻部手術(993件)に次いで2位という件数だ。

Baapsはイギリスの美容形成手術の約3分の1の手術を執り行っているため、概算で2500件の男性乳房縮小術がイギリス全体で行われたことになる。

男性の胸が女性のように膨らむことを女性化乳房といい、肥満による過剰な脂肪が原因となる場合のほか、男性の更年期に生じるもの、肝障害等による内分泌や代謝異常によるもの、薬や遺伝によるもの等原因はさまざま。

患者の多くは中年層だが、中には10代、20代の悩める男性も。手術では乳腺組織および脂肪の切除・吸引、乳首の縮小などを行う。所要時間は内容にもよるが30分~90分と、比較的短時間で終了する。

Baaps会長で外科医のF・ファター氏によると、昨今の景気の悪化にもかかわらず、美容形成への人気、関心は依然高いままだという。

同氏は、不況の時期には服や髪型で隠しやすい腹部や耳などの手術数が減り、代わりにフェイスリフトや胸部、鼻など目に見える部位の手術に人気が集中すると説明。また男性の見た目への意識の高まりが手術件数の増加に大きく関わっていると述べている。

ちなみにBaapsの患者の9割は女性。こちらは昨年豊胸手術がダントツ1位の9418件だそうで、性が変われば悩みも逆になるものである。
(文=長谷川彩子)

photo:flickr Todd Baker technowannabe

■参考リンク:
The Telegraph(英文)