携帯電話やノートパソコンが欠陥商品だとし、大手企業から2年間で1000万ウォン(約73万円)をだまし取っていた男が韓国で身柄を拘束された。この男は携帯電話が故障したと偽り、損害賠償の名目で現金を騙し取っていたのだが後に、最近になって故意に故障させたことが発覚し、御用となったのだ。携帯を壊すために使っていたのは、なんと電子レンジ。全ての電子製品をレンジでチン! して壊していたという。

警察により拘束されたイ容疑者(29歳)は、「携帯電話が充電中に爆発した」と、虚偽の申告をした疑いがもたれている。彼は2008年末ごろから電子製品を一括で購入し、二カ月ほど使用した後に、「変な音がする」や、「電源が落ちる」、「熱をもつ」などの理由で返金を要求。企業側がを拒むと、インターネットに書き込んでメディアに情報を流すと脅していたという。

イ容疑者の最初の犯行は、次のような手口だ。サムスン電子に対して、「充電中に突然爆発し、火を噴いたぞ!」とクレームをつけ、損害賠償と新機種の購入費用を合わせた497万ウォン(約37万円)を受け取ったのだ。実際は携帯をレンジに入れ、加熱して破壊していたのである。

携帯のほかにもノートパソコン、ファクシミリなどを不良品だとし、サムスン電子やLG電子へ8回にわたって返金を要求していた。企業側は、「返金男」とあだ名をつけ、要注意人物としてマークしていたという。

サムスン電子は事故原因について、機種を回収して電子研究機関へ解明を依頼。すると、一カ月後に「携帯電話の欠陥ではなく、外部要因による発火」という分析結果を得た。この内容をイ容疑者に伝えると、彼は「サムスン電子は被害者を買収し、過失という形で合意するよう強要した」とメディアに虚偽情報を流すという暴挙に出た。さらにサムソンの瑞草(ソチョ)支店で、抗議活動を決行。サムスン電子会長のスケジュールに合わせ、約50回も出向き、嫌がらせを続けていたのだ。

様子を見ていたサムスン側だったが、さすがに黙っていられないと警察へ捜査を依頼し、問題の携帯電話を国立科学捜査研究所へ提出。その結果、電子レンジに入れたことが原因で燃焼、変形に至ったという結果が出たため、イ容疑者宅を証拠の電子レンジとともに、身柄を拘束されることとなった。

彼は警察の調べに対し「携帯はレンジでチンした。最初から罪を認めようと思ったが、(サムソン電子の)労働組合幹部の数名から、デモ費用や生活費、弁護士費用を負担するから、諦めるなと説得されて引くに引けなかった」と、容疑を全面的に認めている。

消費者の権利を利用した悪質な犯行ではあるが、意外な黒幕の存在に、サムソン側も驚いているのではないだろうか。それにしれも、レンチンで故障申し立てとは、お粗末な手口と言わざるを得ない。

■参考リンク
joins msn(韓国語)