オレゴン大学のコーンウェル教授が、幼少期に食べたものの味付けがその後の味覚に大きく影響するという実験結果を発表した。

実験の内容は、未就学児童67人にフルーツ類、豆、野菜、牛乳などの自然食品11種と、アイス、ケーキ、スナック、キャンディー類、甘味飲料などの調味食品11種の写真を見せ、好きなものを選ばせるというもの。どれも普段から子どもたちが口にしている食物だ。

その結果、多くの子が好きな食品として糖分、脂質、塩分を多く含む濃い味の調味食品を選んだ。つまり幼少期から刺激の強い調味料を与えられると、自ずと調味食品を好む傾向が現れることが分かった。

同教授によると、味の好みは3歳から6歳の間でほぼ出来上がるという。近年食育の大切さが見直されているが、小学校で「薄味のものを食べましょう」と言っても、もう遅いというわけだ。

味覚の発達段階で調味食品の濃い味付けに慣れ過ぎると、ジャンクフードを好むようになる。そして、糖質、脂質、塩分の過剰摂取につながり、肥満の要因にもなる。

子どもの肥満を防ぐ対策として太らない味覚づくりを考えるなら、かなり早い段階から食事内容を意識しなければならない。栄養価の低いジャンクフードを避けてヘルシーなものを食べさせることで、我が子が将来肥満やダイエットに悩む可能性を減らせるのだ。

代々メタボに悩まないよう、家庭の味を受け継ぐなら体に優しい薄味の料理を選びたいものである。
(文=長谷川彩子)

photo:flickr Pink Sherbet Photography

■参考リンク:
ScienceDaily.com(英文)