未だ謎の多い国、北朝鮮。特に、国民の娯楽については、その多くがベールに包まれているが、このほど北朝鮮では、韓国のアダルトビデオ(以下、AV)が人気だということが判明。しかも、驚きの高価格で取引されているというのだ。

北朝鮮では、1月中旬に大規模なメディアに関する会議が行われた。会議では、韓国の映画やドラマを極秘に入手し、観賞する行為を厳重な取り締まりについての議論がかわされ、特定の人物が隠れて韓国から持ち込んだ映像を観賞したとして摘発。管理所と呼ばれる政治犯収容所へ送られたことがわかっている。

現在、北朝鮮の国境地域では、韓国の映画やドラマのDVDが1枚30人民元(約380円)で取引されている。これが北朝鮮の内陸部で販売される場合、価格は数十倍に膨れ上がるという。なかでも最も人気のジャンルはAVで、元山市(ウォンサンシ/北朝鮮江原道の道庁所在地)で売られている物の最高額は、なんと1枚50ドル(約4100円)。この地域は、万景峰(マンギョンボン)号の母港でもあり、国際観光都市として開放されているため、物価が桁外れに高いとされているのだが、一般住宅が2000ドル(約16万円)で購入できることを考えれば、このAVがいかに高級品か想像できるだろう。

また最近では、携帯電話で韓国映画を観ている住民が増えているとのことだ。平壌(ピョンヤン)では、海外で流通している携帯電話を手に入れ、プログラムを変更して使用することも可能だ。変更には約70ドル(約5800円)かかるという。昨年、エジプトの通信業社であるオラスコムへの加入者が富裕層を中心に10万人を突破したとされるが、一部では高校生にまで利用者が拡大。コンピューターを使ってメモリーチップへ動画を保存し、携帯電話で観賞するのである。だが韓国の映像であることが発覚した場合は、収容所行きになってしまうのだ。したがってカモフラージュのために朝鮮中央放送を保存し、危険を察知した場合はすぐに切り替えられるように、細心の注意を払っているという。

DVDや携帯電話での娯楽に楽しみを覚えた北朝鮮国民だが、見つかれば生きる保障さえない… …。まさに、命がけの映画鑑賞といえよう。

■参考リンク
NEW DAILY(韓国語)