去る1月27日、NECと中国PC最大手レノボグループ(聯想集団)が合弁会社設立の発表をした。それによるとNECが49%、レノボが51%を出資し合弁会社「レノボNECホールディングス」を設立、傘下にNECのPC事業部を独立させた新会社とレノボ・ジャパンを置くということだ。

「対等な立場で互いの強みを活かす」としているが、それについて中国IT業界の面々が中国版ツイッター「微博」で様々な意見つぶやいている。

■中国ソフトウェア協会エンベデッドシステム分科会副幹事長・王艶輝(おう えんき)氏
「NECとの合弁会社設立には『おめでとう』と言いたい。レノボグループCEO楊元慶氏は中国で最も国際感覚を持った企業家の一人だと思う。レノボにも早くモバイル端末分野で活躍してほしい」 

■IT雑誌『チャイナ・コンピュータ・ワールド』編集・許伝朝(きょ でんちょう)氏
「PC産業は『規模』=『利益』だ。一定の規模がないとやっていけない。今回の合作はレノボにもNECにとってもいいことだと思う」

■IT系ニュースサイト『チャイナバイト』副編集長 曹増光(そう ぞうこう)氏
「レノボがNECを買収したとしたら、PC事業の基礎部分は固められても、その他は特にメリットはないだろう」

■IT系ポータルサイト『Discloser』副総裁・楊暁明(よう ぎょうめい)氏
「合弁会社を作ったと言っても、NECはPC事業部全てを差し出す訳だから、実質買収と同じ。今NECは東芝や富士通に猛追されているから、PC事業はそろそろ売り時だったんじゃないかな。買う価値があったのか……レノボには勝算があるのか心配」

■雑誌『デジタルビジネスタイムス』主筆・丁鵬飛(てい ほうひ)氏
「レノボの意図は明らかだ、合弁して事業規模を拡大させたいのだろう。しかし、そうやって無理矢理拡大させた規模はレノボにとって吉と出るか凶と出るか。今はまだ判断できない」

■IT雑誌『チャイナ・コンピュータ・ワールド』副編集長・凡暁芝(はん ぎょうし)氏
「PC産業における合併・買収は最早シェア争いゲーム以上のものではないと思う」

■Usysコンサルティング&インフォメーションテクノロジー
「方正科技とエイサーとの戦略的合作といい、レノボとNECの合弁会社設立といいPC業界は規模拡大を追及してばかり。今度はハイアールや長城、同方と合併するとか?」

合弁会社設立を歓迎する意見もあるが、レノボ側には大してメリットがないのでは?と意外と冷ややかな反応が多い。確かに今回は合弁会社「レノボNECホールディングス」の傘下に入るのはレノボ・ジャパンであり、まずは日本を中心として事業を展開していく。日本でのブランド力の強化を狙うレノボグループとしては意義のある合弁ではあるが、中国IT業界へは2005年のIBM・PC部門買収時程の影響力はないという見方だ。

また、過去のIBMの買収に加え、合弁会社の出資比率がNECが49パーセント、レノボが51パーセントであることもあり、既に「レノボがNECを買収」と報じるメディアも少なくない。合弁会社設立は6月とされている。この合弁の行方、どうなるのか見守りたい。

■参考リンク
新民網(中国語)