今やハンバーガー、牛丼と並んで外食チェーンの一大産業となっている「回転寿司」。中でも、”100円均一” の寿司を提供している『かっぱ寿司』、『あきんどスシロー』、『くら寿司』の三強が全国チェーンを展開し、しのぎを削っています。

どのチェーン店も店舗毎の特性を活かしたキャンペーンや、提供される魚介類の品質を上げるなど行い、「顧客満足度」の向上を目指していますが、店舗で働く「従業員満足度」についてはどうなっているのでしょうか。9月1日、近畿地方で放送されている毎日テレビで、『くら寿司』を経営する『くらコーポレーション』の内定辞退届を書いた男性の話が取り上げられ、現在ネット上で話題となっています。

男性の話によると、『くらコーポレーション』では入社式の前に、2泊3日の入社前合宿があるそうです。合宿初日、「『くら社員三誓』を35秒で暗唱しなければならない」という課題が課せられるのですが、合宿中にそれが出来ない場合、”入社の意思が無い” と判断され、帰宅させられるとの事。その『くら社員三誓』の内容の一部を以下に記します。(以下太字引用)

「一つ、私は人と会話することが大好きな社員になります。そのため人に好意を持ちます。一つ、私は社会人としての基本を身につける社員になります。そのため早寝早起きをします。交通ルールやエチケットを守り、健全な社会生活を送ります。以上」

実際に毎日放送のアナウンサーが暗唱に挑戦したところ、1名のアナウンサーは58秒かかり、敢えなく失敗。早口の得意なスポーツアナウンサーは、34秒91でなんとか暗唱できたという難易度の高さ。”落第者” の多さは言うまでもなく、何人もの内定者が帰宅を促されたそうです。

この男性は研修2日目に個人面談で不合格を通告され、あまりの理不尽さに講師役の社員に対して口答えをしてしまったとか。後になって土下座をして謝ったそうですが、「君は現場で働けない」と内定辞退届を書かされ、更に「損害賠償は一切しない」といった内容の文面を記入させられたと証言しています。

現在男性は『くらコーポレーション』に対して、給与の保障と精神的な慰謝料を求めて裁判を起こしているそうですが、結果はどうなるのでしょうか。「顧客満足度」を得るために社員を教育するのは必要ですが、それが行き過ぎてしまい、”いじめ” とも捉えられる状況に発展するのは問題です。

お寿司が美味しいだけでなく、食べ終わった後にお皿を使ったゲームができるなど独自のサービスで子供にも人気がある『くら寿司』。顧客満足度だけでなく、「従業員満足度」も高い企業となる事を望みます。

引用:毎日放送ホームページ