世界の機内食をご紹介する『世界の機内食』シリーズ。今回は成田空港からスワンナプーム国際空港(バンコク国際空港)まで飛行している全日空 ANAのエコノミークラス用機内食をご紹介したいと思う。

料理の内容は、チキンカツレツ、パンとバター、『Kiri』のチーズ、じゃがいも炒め(パプリカと人参とほうれん草)、豆の煮物、ポテトサラダ、サーモンのマリネ、、クラッカー、チョコレートケーキという品ぞろえ。香辛料は塩とコショウが付いている。飲み物はアルコールやジュースなど好きなものを飲むことができる。

はじめに言っておくと、今まで食べたエコノミー席用の機内食の中でも、トップクラスに入るほど美味しかった。特にチキンカツレツは絶妙で、口に含むとサクサク感はなく、永遠にシットリ感が舌の上で泥んこプロレスを繰り広げる。衣が水分や油分を吸収しているため、サクサク感が皆無なのである。

しかし! その泥んこプロレスな状態が実に美味しいのだ。チキンカツの中にはトロ~リととろけたチーズが入っており、シットリとした衣とフンワリとした鶏肉が、トロ~リチーズにより融合し、絶妙なサッパリ&濃厚を演出しているのである。

ほかにも、『Kiri』のチーズや上品な甘さのチョコレートケーキがあり、お金をかけた機内食を感じさせる内容だった。サーモンのマリネも新鮮で、ワインやビールにピッタリである。航空会社は不景気だというので機内食は期待していなかったが、不景気になって初めて「素晴らしい」と言える機内食に出会えた。

すべてのおかずに対して思いやりが感じられる機内食であることは間違いない。本当は、じゃがいも炒めがいちばん美味しかった。ぜひとも皆さんもチキンカツレツの機内食を食べてみてほしい。きっと満足するはずだ。

Photo by Rocket News24 STaff / 本誌記者撮影