兄弟や姉妹のなかで、比較的のんびり屋の性格と考えられている長男長女。いわゆる『長子(ちょうし:はじめての子どもという意味)』は、両親にも祖父母にもチヤホヤされて育ち、次男次女に比べるとのんびりしているのかも知れない。そのためか競争意識が低く、緊張感がないとさえ考える人もいるようだ。

インターネット掲示板『2ちゃんねる』に、長男長女についての掲示板が作られて話題になっている。それによると、長男の失敗作率はハンパなく、長子は試作であり両親の失敗作ではないかと議論されているのだ。

この掲示板を作った人物は「ロボットアニメだったら試作機の方が活躍するのに…」と、長子を試作と表現して書いている。これに対してすぐに他のユーザーが、「おいやめろ」や「まじやめろ」と反発しており、以下のような議論がされている。

「兄は父親の背中を見て育つ。弟は兄の失敗を見て学ぶ」
「スポーツでも弟の方が優れた選手だったりする」
「中流以上の家庭の長男の失敗率は異常。甘やかされてどんどんクズなってく。俺がいい」
「2つ下の弟は既に2児の父で家持ち。俺は26歳にもなって童貞ニート。どうしてこうなった」
「所詮は体験版なんだよな親にとっては」

これらの『長子=試作』論に対して、若干の反論も展開されている。「長子は初めての子どもであり、未開の地を歩かされるようなものだ」と、次男次女に比べるとお手本がなく、失敗と思われるのも仕方がないという意見である。しかし、実際に長男と思われる人物らもコメントしており、『長子=試作』論をおおむね肯定しているのだ。

実のところ記者も長男である。弟が2人おり、2人とも結婚している。三男にいたっては22歳と若くして結婚して、すでに2児の父親。その反面記者は未婚、彼女なし(いない暦=人生の長さ)、貯金なし。鼻にイヤフォンをつめて音楽を聴くのが趣味だ。弟たちに比べると、試作にもなれていない。長子が兄弟(姉妹)の人生のお手本であったのなら幸いだが……、はたして親はどう思っているのか?

■参考リンク
インターネットユーザーが語る「死にかけた体験」がスゴイ