経済成長著しい中国・重慶市で、今年の願いに「パパがずっと病気でいますように」と書いた小学生がニュースになった。書いたのは重慶市内の小学校2年生の瑶瑶ちゃんで、担任の先生もびっくりしたという。

ほかの子は「テストで満点を取りたい」「模範児童になりたい」という前向きなものばかり…。しかし、瑶瑶ちゃんは「パパがずっと病気でいますように」と書いて提出したという。担任が家庭内での虐待を心配し、母親を呼びだした上で3者面談を行ってみると、瑶瑶ちゃんは願いの真意を語り出した。

仕事が忙しくこれまでほとんど自分にかまってくれなかったパパが、年末に体調を崩し、年明けまで休養を命ぜられた。その間、パパと一緒にご飯を食べたり、宿題をしたり、買い物に出かけたりできた瑶瑶ちゃんは、「パパが病気でさえいてくれれば…」と本気で思い、その気持ちを素直に「願い」として書いたという。

話を聞いた父親は「父親失格です。でも実際どうすることもできない」と答えたそうである。中国では近年、大都市を中心に父親と子どもが触れ合う時間が少なくなってきているという統計が出ている。急速な経済発展の裏側で、これまで重んじられてきた「家族」のつながりが犠牲になり始めている。

(やながわ)