電車内で痴漢行為をしたとして、強制わいせつ罪に問われていた防衛医科大学の名倉正博教授に対し、4月14日最高裁判所は一、二審の実刑判決を破棄し“無罪”を言い渡した。ブログでもこの判決を支持する声が湧きあがっている。

痴漢事件は物的証拠や目撃証人をあげることが難しく、根拠となるのは被害者の証言だけという場合が多い。従来の判例では、たとえ被告人が無罪を主張 しても、「女性の証言しか聞かない。物理的に無理な状況でも聞き入れてもらえない。(中略)要するに逮捕されたら、100%有罪なのである」(ハヤブサ情 報局)と、被害者有利が大半だった。今回の判決はそんな取調べや捜査方法、裁判の進め方に警鐘を鳴らした感がある。

また、冤罪については、もちろん痴漢行為は許されるべきことではないとしながらも、「それ以上に被害者の『証言』だけで、罪もない人が、突然『犯 人』にされてしまうことの方が最も深刻な冤罪を生んでいる」(政治談義inちば 大窪由郎のHP)と、その危うさを指摘する声もある。

ただ“推定無罪”の原則は、被害者になる女性からすれば、犯人にしらを切られる可能性も多く含んでいることも確かだ。痴漢冤罪問題は、 『LinMooのスポーツ観戦記』のブロガーが「被害者が悲惨なのはもちろんのこと、犯人とされた元被告人の方の人生も大きく変わってしまった」と述べる ように、関係者の人生に大きく影響する。だからこそより慎重な判断が必要だと、今回の判決は示しているのだろう。今後の痴漢事件の捜査方法、判決に良い影響がでることを期待したい。

記者:ひろ(from cocolognews)