D.O.P(原産地名称保護)に指定されている、イタリアカンパーニャ州カセルタの水牛モッツァレラチーズを巡る問題が発覚した。NAS(食品添加 物調査機関)による調査により、水牛にステロイド系ホルモン剤を投与したという疑いで、水牛酪農関係者19人が検挙されたのだ。(同地区約2000軒酪農 家のうち25酪農家含む)

通称GH(growth hormone)と呼ばれるステロイド系ホルモン剤は、アメリカ合衆国では使用が許可されているがEUでは認められていないなど、規制の不徹底が指摘され ている。人体に対しての影響の細かい数値は発表されていないが、ここ数年での南イタリアの廃棄物不法投棄に問題を発した土壌汚染による同地区のモッツァレ ラチーズの品質が問題視されたばかりとあり、今回も飼育現場への入手ルートの確認など原因の究明が急がれている。

農業会議所の代表者は、「誠実な安心できる製品の生産を切望する。今回刑事責任を課すこととなったが、これが改善への近道となると信じる。」とコメ ントを発表。事件の記事を読んだ読者からは、自国の代表的生産物に対するこの問題に遺憾の意を表すものが多いが、関係者のメーカー及び酪農家の名を挙げる べきだとする強い批判の声もある。

今や食の安全に対する問題は一国内だけに留まるものではない。生産者のモラルが眼目だが、それを商売として操る側のエゴが皮肉にも見え隠れするように感じる。

記者:白浜亜紀(from cocolognews)

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