スイスのバーゼル・シュタット州が「基本的な義務を果たさない親」に罰金を科すことを決定した。ここでいう親の基本的義務には、子供の登校時間や食事・睡眠の管理など、日常的な項目も多く含まれており、そのマイクロコントロールぶりに親たちも驚いている。

こうした法律が生まれた背景には、同国で移民家族の生徒の父親が教師を殺害した事件が背景にある。親と学校の関係構築の難しさを問題視した結果、生 徒の授業中の居眠りを親の管理責任とし、学校側の教育に協力しない保護者に罰金を科すという、ある種一方的な法律ができた。怠慢な親は一部の人々だ、罰金 で問題は解決しない、青少年期の子供の生活態度に親が干渉しにくいなど様々な意見はあるが、現在同国では少なくとも6つの州が同様の罰金制度を設けてお り、その最高額は州によって7万8千円から39万円と、決して安くない。

ここには良くも悪くも、スイスの教育への理想主義的な一面が見える。しかし、移民問題も背景に抱える同国の現状で、罰金制度による教育現場の建て直 しが吉と出るだろうか? 学級崩壊やモンスターペアレント等、日本の教育現場も類似した問題が存在するだけに、今後が気になるところである。

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