私(佐藤)は最近、よく思うことがある。奇抜な商品開発に力を入れすぎていて、本当に愛されるものを作っているのか? と。メーカーは話題性ばかり意識して、1シーズンで売り切る気しかないように思える。商売だから当然だろう。話題性を狙って、短期勝負で利益を出す。実にスマートなやり方だ。
しかし、半年と経たずに忘れられるから、また奇抜商品を出すことになる。利益は出るけど自転車操業のような状態になってはいないだろうか? その商品は本当に愛されているのか? また食べたいと思ってもらえているのだろうか、疑問を持たずにはいられない。そう思いながら、東京・上野の二木の菓子に行ってみたところ、手書きPOPの文言に胸を打たれた。商品に対する愛情をひしひしと感じるじゃないか。