人間の目というのは不思議なものだ。例えば、景色に感動した時、帰ってスマホで撮った写真を見てみるとショボく見えるというのはよくあることだろう。もっと壮大でビビッドだったあの景色。私たちが普段目で見ている世界はなかなか他に代えがたい。もし、そんな世界に色がなかったら?
2018年11月15日に投稿されたアメリカ警察のFacebook投稿が話題である。色盲のおじいちゃん警察官、同僚のプレゼントで生まれて初めて色を見た感想は……
人間の目というのは不思議なものだ。例えば、景色に感動した時、帰ってスマホで撮った写真を見てみるとショボく見えるというのはよくあることだろう。もっと壮大でビビッドだったあの景色。私たちが普段目で見ている世界はなかなか他に代えがたい。もし、そんな世界に色がなかったら?
2018年11月15日に投稿されたアメリカ警察のFacebook投稿が話題である。色盲のおじいちゃん警察官、同僚のプレゼントで生まれて初めて色を見た感想は……
「色聴」という言葉をご存じだろうか? これは、音を色として感じることができる能力をさす言葉だ。共感覚とも呼ばれており、ある感覚的な刺激(たとえば音)を受けると、同時に別の感覚的な刺激(この場合は色彩)を受ける知覚現象を意味する。
ロンドンで活動する芸術家、ニール・ハービソン氏は生まれついて色覚に障がいがあり、色を識別することができない。11歳まで白黒の世界に生きていることにさえ、気づかなかったそうだ。現在は頭蓋骨に特殊な装置を埋め込んでおり、色を音で聞くことができる。つまり後天的な共感覚の持ち主だ。彼に聞こえている音はとてもユニークで、同じ世界にいながら、まったく別のものが見えているようである。