つい先日、所用で愛知県にお邪魔したのだが、福岡出身の者として看過できないブツに遭遇した。それは『名古屋コーチン』という名で、長登屋という会社が販売している饅頭だ。
愛知の銘菓ですもの、名古屋コーチンをウリにするのはわかる。がしかし、問題はそのビジュアルだ。かなり引っかかる。だって、これはどっからどう見ても……福岡のひよ子ですやん!
つい先日、所用で愛知県にお邪魔したのだが、福岡出身の者として看過できないブツに遭遇した。それは『名古屋コーチン』という名で、長登屋という会社が販売している饅頭だ。
愛知の銘菓ですもの、名古屋コーチンをウリにするのはわかる。がしかし、問題はそのビジュアルだ。かなり引っかかる。だって、これはどっからどう見ても……福岡のひよ子ですやん!
我が目を疑った。これは……アレじゃないのかと。福岡出身の記者の目には、どこからどう見ても、地元でよく売られているあの “ひよ子” にしか見えない。
だがしかし、どうやらベツモノのようである。商品名は “かいつぶり” といい、滋賀県の県鳥をモデルに作られた饅頭とのこと。なるほど? いやいや、それにしてもクリソツすぎるでしょ! これはいっちょ、問い合わせてみるしかなかろうもん。
そりゃあ無理があるぜ、ひよ子さんよ。まあ1万5千歩くらい譲って、東京ひよ子の存在は認めよう。福岡に続いて、ひよ子の存在アピールのために頑張ってくれたまえ。
しかし解せぬのは、近ごろ発売された『5色のひよ子ものがたり』だ。なぜ博多ひよ子と東京ひよ子をセットにして販売した? ちょっと! 担当者出て来(き)んしゃい!!
突然だが、お菓子の “ひよ子” をご存じだろうか? こんがりと焼けた茶色の皮に、白あんがたっぷり詰まった、ヒヨコ形の可愛らしい饅頭だ。こちらの “ひよ子” 、どこの名産品かというと……。福岡県民ならば福岡と答えるだろうし、それ以外の人にとってみれば東京のイメージも強いだろう。
それもそのはず。本社は福岡にあるが東京にもグループ会社があり、東京駅などで「東京みやげ」として売り出しているから。いやいや、本社が福岡なら「福岡みやげ」やろうもん! かくなる上は福岡みやげか東京みやげか、決着つけちゃるけん!! 直接、「ひよ子」に電話をかけて確かめてみた。