海外のIT系情報サイトで、アップル社が製品に新たな規格を設ける動きがあると報じられている。それによると、同社はヨーロッパの通信標準化機構に、マイクロSIMよりもさらに小さいSIMカードの規格要件を提出したというのだ。この要件が通れば、今後アップルの新製品を使用するために、専用SIMカードが必要になるだろう。

この情報はIT系情報サイトの「BGR」をはじめとする、モバイル端末の情報を扱う複数のサイトで紹介されている。この事実は、フランステレコム傘下の携帯事業会社「orange」の社長が明かしたものだ。社長は次のように述べている。

「先週、アップルがより小さなSIMカードの要件を欧州電気通信標準化機構に提出したことを確認し、我々は大変満足している」

つまりアップルの機器には専用のSIMカードが必要になり、今後発売される製品には従来のマイクロSIMは使えなくなってしまうのだ。このことについて、ヨーロッパでiPhone、iPadなどのモバイル端末を取り扱っているorangeは、競合他社に差をつけられると歓迎しているのである。

実際にアップル専用SIMが登場すれば、SIMフリー版の製品でもカードの共有ができなくなる。仮にdocomoや日本通信のSIMカードを持っていても、iPhoneでは使えないということも考えられる。ちなみに、現在のところ、同社から公式の発表はない。

参照元:BGR(英文)