世界の機内食をご紹介する『世界の機内食』。今回は、香港国際空港から羽田空港間を飛行しているキャセイパシフィック航空(CPA)のエコノミークラス用機内食をご紹介します。

CPAは香港系航空会社のため、飲茶が供されるのではないかと淡い期待を抱いて搭乗したのですが、期待は裏切られました。料理の内容は、鮭の味噌風ソースがけ(またはポークライス)、ゆかりのおにぎり、日本蕎麦、煮物(ニンジン、レンコン、ゴボウ、里芋、しいたけ)、ディナーロール、デザートはパイナップルのクランブルという和食中心のメニュー。飲み物はソフトドリンク、ビールやワインなどのアルコールが無料となっています。ビールのブランドは『アサヒ』。

煮物の味付けは絶妙でした。鮭は肉厚で、味噌のソースが西京焼きのような優しい味わい。香港に数日間滞在し、中華料理に慣れた舌には和の味が懐かしく感じられました。感激したのは(エコノミークラスの料理にも感激は時々訪れます)、パイナップルのクランブル!クランブル生地の上にパイナップルとバニラの香りがするカスタードソースがかかっており、さらにクランブルをトッピング。カリッとしたクランブルと、ジューシーなパインの食感がマッチしており、台湾土産の定番「パイナップルケーキ」を思わせる味でした。パイナップルケーキは、香港でも人気のあるお菓子のようです。

ところで、機内食が日本食の場合、かなりの割合で日本蕎麦が供されるような気がしませんか。なぜうどんではなく、そばなのでしょうか?関西から飛んだ場合、または関西へ到着する場合はうどんになるのでしょうか? いつか取材してみたいものです。

区間 香港国際空港(香港) → 羽田空港(日本)
会社 キャセイパシフィック航空(CPA)

(執筆・写真 / sweetsholic)

▼スナックは塩味のローストピーナッツ